本当の負けってのは、挑戦するのをやめることなんだ。
宮沢紘一
人生において本当に大切なのは、前へ進んでいくことである。途中、転んだってつまづいたって、そんなことは問題ではない。
今よりもっと前へ進もうとする。その気持ちさえあれば、最後の最後には必ず、ゴールへたどり着くことができる。
問題なのは、最初から前へ進むことをあきらめてしまうことである。
「自分はこんなものだ」
「自分には絶対できない」
自分で自分の人生に見切りをつけてしまって、自分から前へ進んでいくのをやめてしまう。
もし、人生に完全な敗北があるとするならば、これこそが敗北だ。
逆に言えば、目の前の状況がどうであろうと、あきらめる気持ちさえなければ、前へ進んでいこうとする気持ちがあるならば、その人生は負けではない。
失敗をするかもしれない。ボロボロになってしまうかもしれない。
それでも、「いつかはゴールできる!」と信じて、ただ前へ進んでいく。人生はそういう人を祝福する。そして奇跡は起こる。不可能が可能になる。
そう、結局大切なのは意志。
それは折れない心と言い換えてもいい。ただ何があろうと歩みをとめない。前へ前へ進んでいく。
その絶対的な気持ちさえあれば大丈夫。最後の最後にはきっと、ゴールにたどり着くことができるのだから。
出典
『陸王』(TBS、2017年)