40歳を迎える前に散った前途有望な男が遺した言葉

美しい花と美女

限りあれば 吹かねど花は 散るものを心短かき 春の山風

蒲生氏郷

人生はいつどこでどうなるかわからない。

どんなに美しい花も、やがていつか枯れてしまうのと同じように、人生にも限りがある。

その時が来れば、「まさにこれから」というところでさえ、もはや、すべてがダメになってしまう。だから、人生で必要以上にモタモタしている時間はない。

今日すべきことをやる。したいことをする。目標があるならば、人生でやり遂げたいことがあるならば、それを可能にするためにできることをする。

つまり1日1日、今という一瞬の時間を決してムダにしない。それができてこそ、人生の花は美しく咲き、美しく散ることができる。

ただ、「長く生きさえすればいい」というような単純な話ではない。何年生きようが、つまらない人生であるならば、いくら長生きしても、生きている喜びは実感できない。

人生で生き急ぐ必要はないけれど、自分がこの世ですべきをする。生まれた喜びを実感できる。今日という1日が過ぎていくのが惜しい。そんな人生こそがまさに、生きている、という喜びを実感させてくれる。

つまりは今日という1日を後悔しないこと。自分がすべきこと。やるべきこと。したいと思うこと。将来のためにやるべきこと。できることは今、迷わずにやる。

その積み重ねが、人生を後悔しない秘訣である。