本を読むことの意味。
新しい世界、新しい考え方。未知の世界が自分の前に開けていく。この点、「読書する」という習慣を持つことは、人生を大きく変えるビッグチャンスを手に入れたも同然の話である。
たくさんの本を読むこと
「読書は1つのジャンルに偏るのは良くない」
「いろんなジャンルの本を読んで、幅広い読書をするのが良い」
読書論の本を読むと、このようなことが書かれている。
本を読むということは、そもそも損得考えず、自分のためにすることだ。本を読むこと自体が意味がある。
個人的には多読だろうが、偏った読書であろうが、別に問題はないと思う。ただ、たくさんの本を読むこと、幅広いジャンルの本を読むことは確かに意味があるのも確かだ。
多読のメリットと言えばやっぱりこれ
いろんなジャンルの本をたくさん読むことで、たくさんの知識を吸収することができ、幅広い考え方ができるようになる。これが多読のメリットだ。
私が読書初心者だった頃、ある特定のジャンルの本ばかり読んでいた。当然、知識も偏り、読書自体は楽しいのだが、それが自分の成長につながったかというと、微妙な話だった。
そこで、毎月3冊、普段読まないようなジャンルの本を読むことにした。岩波文庫や講談社学術文庫のような、読むのが難しい本を、あえて選ぶようにした。
ビジネス書なら1冊30分で読むことができるが、難しい学術的な本は、そうやすやすと読破できない。1冊読むのも2週間3週間とかかった。
ところが、難しい本でも、じっくりゆっくり読んでいると、読むのが楽しくなっていく。自分の興味がない分野の本でも、知識が増えていくことで、また新しい分野への興味が芽生えていく。
興味を最優先!
多読をしていく上で大切なのは、ジャンルを問わず、気になる本はともかく読むことである。
・簡単に読める本
・哲学書
・経済学の解説書
・美術の本
・ビジネスの本
このような感じで、ジャンルも別々、難易度もバラバラ。ともかく読んでいく。
すると、本を読めば読むほど、また新しいことが知りたくなって、またたくさんの本を読みたくなるという好循環につながっていく。
たくさんの本、いろんなジャンルの本を読んでいく多読には、このような面白さがある。
多読の注意点
注意点だが、多読を始めた最初の頃は、理解力や注意力が散漫になって、「本を読んでも頭に入ってこない」ということがあるかもしれない(とくに難しい本)。
そういう場合は、読みやすい本、簡単に読める本をメインに読んで、難しい本は少なめに読むのがコツである。
また、流し読みのように効率重視の読書をしていると、浅く広くと読書本来の良さが味わえなくなる可能性もある。
本を読むスピード、理解力、知識力は読書量に比例して増えていくので、あせらずに毎月たくさんの本を読むことが一番だと思う。
多読に慣れてきたら、普段自分が読まないようなジャンルの本を多めに用意していくのがオススメ。先に述べたように、自分に馴染みがないジャンルの読書に挑戦することで、新しい知識や新しい視点に気がつかせてくれるからだ。
本を読めば読むほど、その効果を実感できるだろう。
最後
以上、多読のメリットやデメリットを、ざっくばらんに解説した。
普段の自分とは違う発想を取り入れていくなら、馴染みのない分野の読書が一番。多読だからこそ、このような挑戦ができる。
気軽に、気になる本、興味が湧いた本を片っ端から読んでいく。それによって、ワクワクするような新しい世界が見つかる。そのなかには文字通り、人生を変えるビッグチャンスも隠されている。
ということで本は読む。ともかく読む。この点に関しては、素直におすすめしたい話である。