何故あなたの決心を明日に延ばそうと思うか、立ち上がりなさい、そしてすぐ取り掛かって言いなさい、「今がやる時機だ、今こそ闘うときだ、今こそ改めるのに最もよい時機だ」と。
あなたが行き悩む苦難をうける折こそ、まさに勲(いさお)を立てる時なのだ。快適な場所へ着くまでに、あなたは火と水の中を通りすぎなければならない。
トマス・ア・ケンピス
人生ではいろんなことが起こる。
最高にツイてることだってあるし、最悪にツイてないことだってある。つまり、どんなことでも起こりうるのが人生というものだが、ここに一つ、朗報がある。
それは、今までの人生がたとえどれだけ最悪で、つまらないものだったとしても、それは変えていくことができる、ということである。それも今から。
これが人生のクリックモーメント
人生が本当の変わる瞬間があるとしたら、今この瞬間、
「もう自分はこんなゴミのような人生を生きるのは嫌だ。これ以上は我慢できない。絶対に自分はこれからもっと、良い人生を歩んでみせる!」
と、心から覚悟した瞬間である。
不思議なことに、自分の覚悟さえ変わればまさに人生で起こる出来事が変わる。それは理屈では説明できないが、実際にそうである。
人生を変えると心から決意する。すると、目の前に、そのためのヒントが1つ1つ示される。
例えば本屋へ行こうだとか、ネットでこの記事を見ようだとか、昔の友だちからの連絡だとか、それは一見、人生を変えるのに何の関係性もない出来事のように見える。
しかしそうした偶然のなかに、未来への道へ進んでいくヒントが隠されている。
だから大切なのはいつも今
この意味で人生を具体的に変えていく。
そのために必要なことは、それのヒントを見逃す、「今してみよう」と思ったことを、素直にやってみることである。
そうすればそれは流れに乗ったようなもので、あとはある意味自動。次々と「今これをしてみよう」と思うことが見つかる。
それをこなしていくことによって、5年後か10年後。その時期は人それぞれだが、明らかに自分の人生が変わったことを実感できる。
そして振り返って気づく。
人生が本当に変わった瞬間とは、実は自分がもう、いままでの人生に心からうんざりしてしまったあのときだった、と。
出典
『キリストにならいて』