第一になすべきことは、自らの強みを明らかにし、その明らかになった強みに集中することである。
成果を生み出すものに、その強みを集中させることである。第二になすべきことは、その強みをさらに伸ばすことである。
第三になすべきことは、無知の元凶ともいうべき自らの知的な傲慢を知り、それを正すことである。
ドラッガー
成功するために重要なこと。それは自分の強みを知り、それを生かせる場所で勝負すること。
人にはそれぞれ与えられた天分がある。残酷な事実だが、人はそれぞれ、出来ることと出来ないことがある。結局、自分の持てるものでやっていくしかない。
自分を生かせる道は自分を無駄にしない道
苦手なことを努力して人並みにできるようにすることはできるかもしれない。しかし、その努力はたいてい報われないことが多いし、評価されることも少ない。
だからこそ、自分が何がダメで、何ができるのか、冷静に判断することが大切だ。
できないことや不得手なことを頑張っても、多少はできるようになるかもしれないが、努力効率は良いとはいえない。
でも、できる事を頑張れば、もともとできる事が、もっとできるようになるかもしれない。そして、それが自分の大きな力になる。
必要なのは才能より適正
下手に苦手を頑張るより、できる事をもっとできるようにするほうが、結果的に人から評価されやすいし、それによって本人も成功できる可能性が高くなる。
できることをとことん突き詰め、どんどん伸ばしていく。それこそが、与えられた天分を生かす一番確実な方法である。
つまりはできないことはできるようにならなくてもいい。そのかわり、自分ができそうなこと。できることはとことん頑張ってみる。
そうやって、自分を生かす道を見つけていくことが大切なのだ。
出典
『P・F・ドラッガー経営論』