どうして好きになったのか、そんなことが分からなくても

出会いの不思議

愛は計算じゃない。

正反対だから好きになっちゃうこともある。安らげるから好きになっちゃうこともある。

ブリジット・ジョーンズ

人が人を好きになる。そこには理屈で説明できない複雑な何かがある。

「こいつは絶対にありえないわ」と思うくらい頭ではハッキリと「No」と思っているけれど、一方で強烈に惹かれる何かがある。

付き合ってみれば何もかも正反対。生まれも育ちも、考え方も価値観も。

だから毎日問題ばかり起こる。「こいつは気に食わない!」と相手の言動に腹が立つし、しょっちゅう失望させられる。

ところが、一方で、どうにも惹かれてしまうところがある。他の誰でもない何か特別なものを感じる。理屈は分からないけど、実際問題、なぜかそういうことがあるものだ。

だから結局人が人を好きになるということは、計算ではなく、もっと本能的、無意識的なものなのかもしれない。

世の中たくさんの人がいる。そして、そのたくさんいる人のなかから、ある一人を好きになる。それはある意味、とてもすごいことなのだ。

だから頭であれこれ考えても、結局のところ仕方ないのだ。出会ったのが一つの縁で、きっと出会うべき理由があったと思いたい。

出典

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016年)