会いたくても会えなくなってしまった。その事実が意味すること

遠くを見つめて

人間関係は出会いと別れの連続。人生が進み、成長を重ねていくごとに、その都度その都度、人間関係は自然と入れ替わっていく。

そのなかで、自分のステージと同じ段階にいる人や、まだ人生で縁がある人とは縁がある限りにおいて会い続けることになるだろう。

一方。

縁がなくなってしまった場合は、どんなにこちらが「会いたい!」と思っても、会う機会が激減する。関係を継続するための努力をしたところで、その縁とは自然にフェードアウトしていく。

これは寂しいことだが自然なこと。この意味で、人間関係は執着しないほうがずっと、上手くいく。つまり「去る者は追わず」。それが自然な話である。

ご縁を大切にするということ

人生で必要な人とは関わる必要がある限りは縁が切れることはないが、人生で関わる必要がなくなってしまった人とは、望もうが望むまいが関係はフェードアウトしていく。

そう、人生で変わらないものは何ひとつない。生きている限り、人は常に変化して、成長していく。そのステージに応じて、関わる人達も変化していく。

だから大切なのは、「今」のあなたの身近にいる人達との縁を大切にすることである。というのは、今あなたの回りにその人達がいるということは、その人達と関わる何らかの必然性があるからである。

そこにはあなたが彼らと関わるべき、何かしらの意味があるのだ。

彼らと関わることで、あなたにも、そして彼らにとってもそれぞれ、必要な何かを得ることができる。だからこうして「今」あなたと彼らには縁がある。

過去の縁を手放すこと

一方、もう既に縁が途切れてしまった人と自然にフェードアウトしていく。

その理由は早い話、それ以上彼らと関わったとしても、お互いに得られるものが失くなってしまったことを「無意識」のうちに知っているからである。

例えばあなたにも経験があるかもしれないが、昔とても仲が良かった友人と久しぶりに会ってみると、どうにも話が合わない。一緒にいてスッキリしない。そういうことがあると思う。

それはあなただけではなく、実は相手も同じことを思っている。その理由は、お互いがもう、違うステージにいるからだ。人間関係が段階ごとに入れ替わっていくというのは、そういうことなのだ。

だからこそ、人間関係においては執着しない方がいい。

手放すべき縁は素直に手放す。無理に執着しない。そうすることで、あなたに最も必要な縁が自然と引き寄せられる。そしてその縁を大切にすること。それこそが「今」のあなたにとって、最も大切なことなのである。

縁があればまた会える

「今」自分の人生で関わっている人たちを大切にする。それが縁を大切にするということであり、今のご縁を大切にするからこそ今後あなたに必要な新しい縁もやってくる。

そしてもはや縁がなくなってしまった人たちでさえも、再びお互いにとって巡り合う必要性があるならば。また縁は与えられる。それは本当に自然な形で、やってくる。

人間関係に執着せず「今」という視点で人間関係を見直してみると、そこに意味があることに気づく。

不必要な出会いは絶対に与えられない。そして不必要な別れもない。だから切れた縁は執着せず素直に手放し「今」の縁を大切にして、あなたに必要なことを学んでいこう。

人生での貴重な出会いをムダにしないために。