やりたいことがあるってのは、いいことだ。
お前の人生だから、どう生きるかはお前が考えて決めろ。だが、これだけはいわせてくれ。野球をやめたことを終点にするな、通過点にしろ。
いままでの経験は、必ずこれから先の人生でも生きてくる。人生に無駄な経験なんかない。そう信じて生きていけ。
大道雅臣
人生はある意味、失望の連続だ。それはつまり、人生はあきらめの連続であることを意味している。
好きな人と一緒になれなかったこと。希望の学校に行けなかったこと。したい仕事ができなかったこと。夢が実現できなかったこと。
私達はそれぞれの人生で、何かを願い、そして何かをあきらめて生きていく。それはもしかしたら悲しいことかもしれない。
しかしだからといって、人生に意味がないわけではない。
願っていたことが実現しなくて、人生で挫折してしまったとしても、それまでのことが全て無駄になるわけではない。
むしろ、今まで経験してきたこと全ては必ず、人生にとって必要不可欠な経験である。
夢中になったこと。必死で頑張ってきたこと。自分がしてきたことは全て、いつかどこかで、すべてつながり、一つになる。
そして分かる。
「自分がしてきたことは、決して無駄ではなかった」
と。
そう、今あなたが何かに挫折したとしても、それはただの通過点に過ぎない。
道はまだまだ続いていく。自分を信じて前へ進んでいこう。たどり着くべき場所へたどり着くために。
出典
『ルーズヴェルト・ゲーム』