負けても道がある。負けたからこそ開ける道もある!

勝利のポーズ

一番大事なのは失敗したときの受け身です。負けたときの対処法です。受け身を学ばないと、大人になって失敗したときに、どうすればいいか分からなくなりますから。

中野信子

人生、失敗は若いうちに経験しておきたい。

そして、失敗したときどうやったらそこからリカバリーできるのか、それを必死になって経験しておきたい。

なぜなら人生は基本的に失敗の連続。思い通りにいかないこと。上手くいかないことの連続だからである。

成功続きという不幸

一番最悪なのは、若いときから何から何まで上手くいき、努力が結果につながった経験しかできなかった人である。

つまり、「頑張ればうまくいく。だから努力さえすればいい」ということを学んでしまった人である。

こういう人が人生で一度も失敗を経験せぬまま、40歳を迎えてしまったら、それは言葉にできないほどヤバイ状況である。

なぜなら、たった一度の失敗がまさに、「致命傷」となりかねないからである。だから俗に言う「エリート」は脆い。成功続きの人生は実は成功ではない。むしろ、人生で順調しか経験できなかったのは悲劇である。

苦難や逆境で「受け身」を学ぶ

逆に、若いときに失敗続き。敗北によって心が「ポキン」と折れてしまった経験を持つ人はとても幸運である。

失敗を経験した。もう二度と思い出したくないほどひどい黒歴史を持ってしまった。そのこと事態が実は長い人生で、とてつもなく意味を持つ。

つまり失敗を経験しそこから這い上がった。失敗したときどうすればダメージを小さくすることができるかを実地で学ぶことができた。

その体験は長い人生において、何物にも変えられない素晴らしい価値を持つ。

だからもし今あなたが人生で失敗し、逆境を経験しているなら、ぜひここで、受け身の取り方を学んでおくことをおすすめする。

最後に

歩いてつまづき、そして転ぶ。大切なのは転んだときの身の処し方である。

失敗してしまった。ではその失敗のダメージをどうやったら最小限に抑えることができるか。そして、どうやって失敗から挽回すればいいか。

失敗から逃げず、正面からぶつかっていく。この体験が長い人生、絶対的な価値を持つ。これこそが失敗を経験する意義であり、理由である。

人生転んでもいい。失敗してもいい。ただしそこから、「受け身」を学ぶのである。

出典

『大敗北が家康を天下人にした 知られざる三方ヶ原の戦い』