誰かが自分の意志を貫く必要があります。
誰かの後についていくのは簡単なことです。他の人間と違ったことを言ったり口にしたりすると、奇妙な感じを覚えるかもしれません。
けれど、その居心地の悪さがなければ、自由もなくなるのです。
ティモシー・スナイダー
人生で妥協できること。そして何があっても絶対に妥協できないもの。
その区別を明確につけておくことは、長い人生で後悔しないために絶対に大切なことである。
人生必ずしも自分の思った通りに前へ進んでいくことはできない。ときには、自分の意志を曲げて、妥協することも必要なことである。
現実問題、何もかも自分の思い通りにいくことはありえない。だからこそ、妥協しても構わないことは、妥協しても全然構わない。
それが現実と折り合いをつけていく、ということだ。
しかし、人生において絶対的な影響を及ばす事柄については、何一つ妥協してはいけない。
例えばあなたが本当に大切にしていること。「これだけは誰が何と言おうと絶対に曲げられない!譲れない!」ということ。
それはまさにあなたの人生の核となる部分である。そこは何が何であれ、絶対に譲ってはいけない。
そこで妥協してしまうと、人生において目先の損をする以上にもっと大きな損をする。それは決して取り返せない致命的なダメージである。
だからこそ、絶対に譲れないものは絶対に譲れない。そんな覚悟が大切なのだ。
出典
『暴政:20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン』