
失敗は新しい出発の機会を与えてくれる。
カーネル・サンダース(『遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則』より)
「もう若くないから」
「◯◯歳から何かを始めるのは遅すぎる」
私たちは、人生のどこかで壁にぶつかり、自分の可能性にフタをしてしまいそうになってしまうことがある。
だが、そうした常識を力強く打ち砕き、「失敗は新しい出発の機会を与えてくれる」という言葉をその人生で体現した人がいる。それが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の創業者、カーネル・サンダースだ。
彼の人生は、自分が自分の可能性を見捨てさえしなければ、何歳からでも人生をやり直すことができるという事実を、私たちに身をもって教えてくれる。
KFCはおじさんが65歳のときに誕生した
もしあなたがKFCを食べる機会があれば、ぜひお店のロゴになっているカーネル・サンダースの笑顔を見て、このことを思い出して欲しい。
「カーネル・サンダースは、すべてを失った65歳のとき、KFCを起業した」
今や世界中に広がるケンタッキーのフランチャイズ店。その成功物語は、彼が「人生の終わり」だと感じてもおかしくない、無職無一文の状態から始まった。
本来であれば、田舎のレストランオーナーとして、穏やかな老後を送れるはずだったカーネル・サンダース。しかし、全く不可抗力な出来事によって彼は仕事を失い、将来の計画は水泡に帰す。
しかも、財産と呼べるものを持たず、年金だけでは生活できない状況。普通なら人生を諦めてしまうような逆境。だが彼はそこで文字通りネバーギブアップを貫く。
彼はレストランで人気だったフライドチキンのフランチャイズ化することを決意。まさに背水の陣で、彼の人生最後の挑戦が始まった。
もしカーネル・サンダースが人生をあきらめていたら?
カーネル・サンダースの凄さは、「65歳で起業した」ことだけではない。
彼は自分のフライドチキンのレシピを売り込むため、車に寝泊まりしながらアメリカ中を回り、何百というレストランに断られ続けた。そして彼は成功を掴むまでに、なんと1,009回も「ノー」と言われたと言う。
65歳で無一文になり、さらに千回近くも拒絶されてもなお、彼は自分のフライドチキンと、自分の可能性を信じ続けた。この圧倒的な挑戦回数と忍耐こそが、カーネル・サンダースの人生の真の核心なのだ。
確かに、カーネル・サンダースが65歳にして人生再挑戦し、それで成功をおさめることができたのは、彼が幸運だったからなのかもしれない。
それでもただ1つ言えるのは、カーネル・サンダースが、65歳になった自分の人生を、決して見捨てなかったということである。
「もう自分は65歳だから」「1,000回以上も断られたから」とあきらめる理由を探すのではなく、自分自身、そして未来を信じ続けた。その意思があったからこそ、きっと幸運も微笑んだはずだ。
最後に
人生は何歳になってもやり直すことができる。
どんな逆境に陥ったとしても、自分が自分を諦めなければ、思いもよらぬ方法で人生を逆転できる可能性がある。
カーネル・サンダースは、65歳、無職無一文という状況から起業し、1,009回の「ノー」を乗り越え、1,010回目で一つの「イエス」を掴んだ。それが彼の成功の始まりだった。
あなたにとって、その「イエス」は、小さな勉強を始めることかもしれない。長い間諦めていた夢にもう一度アプローチしてみることかもしれない。
今、あなたが何歳であっても関係ない。たとえすべてを失い裸一貫人生をやり直すハメになっても、逆転できる可能性はある。
人生は、自分が見捨てない限り、何度でもやり直せる。自分さえ人生を諦めなければ、道は必ず、開けるのだから。
更に気づきを深めたい方へ。人生のどん底でこそ実践したい「逆転の羅針盤」



