あなたは、どちらかというと「私は自分は自分でいいと思っています」というタイプだろうか?
それとも、「私はなかなか自分を認めることができません。すぐ人と比べたり、あれがだめだった、これがだめだったと、自己嫌悪してしまいます」というタイプだろうか?
あなたが後者なら、この話はあなたの「自分観」を変えるきっかけになるかもしれない。3分ほどかけて、この記事を読む価値があるだろう。
はじめに
なかなか自分を認めることができない。人と比べて自分のダメ(なように思える)ところばかり気になってしまう。失敗をすると、心が折れて深く傷ついてしまう。そして自分がますますイヤになる。
そこで知っておきたいのは、「なぜ?」という理由である。
最初に結論から。あなたが自己嫌悪してしまう理由。それは決して、悪いことではない。いやむしろ、あなたが自分に自己嫌悪してしまうということは、あなたが「可能性を持つ人」である証明である。
何の可能性か?「成長する人」である可能性である。
あなたが自己嫌悪してしまう本当の意味
あなたが「自己嫌悪する感性」を持っているということは、あなたが高い目線を持っている人であること。つまり今より伸びようとする意思、成長しようという意思を持つ人であることを意味する。
考えてみるといい。
あなたが自分のことをどうでもいい存在であると思っているなら、あなたはわざわざ自分と人を比べることはしないだろう。自分の失敗だって、深刻に受け止め、悩むことなどしないだろう。まして、自分を嫌悪することはない。
自分のことに興味がないなら、全てはどうでもいいことである。失敗?笑ってごまかせばいい。適当にやればいい。でもあなたはそれができず、自己嫌悪し、悩む。ではなぜ?
あなたは理想がある。「私はこうあるべきだ」「私の人生はこうなっているはず」という、理想を持っているのである。だから理想とは違う目の前の現実に悩み、自己嫌悪してしまうのである。
気づいただろうか?あなたが自己嫌悪してしまうことは、決して悪いことではない。いやむしろ、あなたが「成長欲求を持って人生を一生懸命に生きている人」であることを示す、気づきのサインなのである!
人生をあきらめた人は絶望しない
人生で本当にどうでもいいことは、本当にどうでもいい。
自分のことがどうでもいいならば、もう二度とあなたは自己嫌悪することもなく、今目の前に与えられた現実を、甘んじて受け入れる日々を送っているだろう。
でもあなたは悩み、自分を否定する。それはつまり、あなたが自分に高い目線を抱いている何より証拠である。ぜひ、その気持ちを大切にしてほしい。
なぜならその気持ちこそが、実際にあなた自身、そしてあなたの人生を変えていく原動力になるからである。だからこれからあなたが自己嫌悪に陥ってしまったときは、こう考えるといい。
「では自分はどうなっていればいいのか?何をすれば、自分が望む現実へと近づくことができるのか?」
自分をあきらめないために大切なこと2つ
自己嫌悪に陥ることは決してマイナスなことではない。自分を認められないからこそ、成長する余白が生まれる。
では理想とする自分へと近づいていくためにどうすればいいか?
意識したいことは2つある。1つは「自分の現実」を否定せずに認めること。そしてもう1つは、「人生で起こったこと」から学ぶことである。
大切なことなので、詳しく説明する。
自分の現実を直視する
成長の伸びしろを持つ人の未来は2つに1つである。
自分の現実を直視し、理想を埋めていくために成長しようと努力する未来。もう1つは、自分の現実を認めず、「肥大化した自己イメージ」という幻想に逃げ込んでしまう未来。道は2つの1つである。
繰り返す。現実がどうであれ、それは問題ではない。私たちは成長することができる。理想と現実のギャップを埋めるための努力をすることができる。
だから人生は結果ではない。成長していくその過程にこそ、本当の価値があるのである。
今の自分が認められなくてもいい。ただそういう現実がそこにあることを認められればそれでいい。そこからあなたが頭に描く、理想の自分へと、歩むことはできるのだから。
「人生で起こったこと」から学ぶ
あながた自己嫌悪するとき、そこには必ず、あなたの理想とする人生像がある。そこにあなたを成長させるエネルギーの源がある。
ただしそのエネルギーを生かすために大切なのは、「人生で起こること」の意味を、正しく受け取る必要がある。
人生で起こることは、あなたの希望するとおりのことではないかもしれない。しかし、人生で起こることは、あなたにとって何か意味があることである。
だから落ち込んだとき。失望したとき。挫折したとき。なぜそれが起こったのか?そこから学ぶことは何か?人生で起こったことを参考に、「自分を見つめる」機会を作るのである。
自分を認められなくてもいい
「自分はなんてダメなんだろう・・・」
悲しみや失望。自己嫌悪に陥ったとき、私たちはその表面的な感情に惑わされてしまう。でも本当の意味を、決して忘れてはいけない。
なぜあなたは自分に失望するのか?自己嫌悪してしまうのか?それはあなたが、「自分に求める理想」を持っているからである。だからあなたはもっと成長する。
もしあなたがこの記事を読んだあと、再び自己嫌悪に陥ったときはぜひ、この話を思い出してほしい。そして考えてほしい。
あなたは一体どんな理想を持っているのか?そして、そこに至るまでに、どんな成長が必要なのか?