人生は完璧より不完全な方がいい。なぜなら

闇を抱える女性

「人生何もかもうまくいく。すべて幸せで完璧。そんな人生を送れたら、どれだけ素晴らしいことだろう」

もしあなたが、何もかも手に入れること。完全に満たされる状態こそ幸せであり成功であること。「完璧な人生を送ることこそが最上の幸せ」と信じているなら。

きっとこの記事を読む価値があるはずだ。

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はじめに

逆説的だが、完璧でない方が人生は幸せである。

むしろ人生にはほどよい挫折や失敗。不幸といった「マイナス」があったほうが、トータルで言えば幸福な人生を送ることができる。

なぜなら物事には必ず陰と陽、2つのバランスがある。陽の目が当たったとき、そこに必ず陰が生じる。プラスが大きければ大きいほど、大きなマイナスが付随する。

「成功のダークサイド」はその典型である。

ある人が成功し、光を浴びる。そこには成功の代償として、必ず影が生じる。その影響は、必ずしも成功した本人に及ぶとは限らない。

本人に影響が及ばない場合、成功者の身近に、成功の代償を肩代わりする人が登場する。それはある意味、本人が代償を支払うことになるよりも、ずっと辛いことになるだろう。

光が当たれば影が生じる

私たちは自分たちが見たいと思うものだけを見る傾向がある。

たとえば、我々一般国民はお金持ちや成功している人、いわゆる上級国民に憧れ、彼らの特権的な人生という光だけを見て、そこに憧れを抱く。

それは、彼らの暮らしの表面だけを見ているから彼らの暮らしが羨ましく思えるだけであって、本当に彼らが幸せなのか?憧れるに値する人生を送っているのか?真剣に考える価値があるだろう。

もしあなたが、物事を一面だけでなく多面的に見る習慣を持っているなら、成功なんてせず、上級国民にもならず、普通の暮らしを送る方が、はるかに幸せな人生を全うできることに気づくだろう。

人生「いいとこ取り」はできない

豊かで成功した家族のダークサイドだが、このような話は例外的なように思えて、実は現実の世界でよく聞く話である。

つまり、成功を目指して努力する。そして、成功して理想の暮らしを実現する。すると、家庭がうまくいかなくなったり、子どもに不幸が起こったりする。

すなわち成功にはダークサイドがある。成功だけ持ち逃げはできない。幸せだけは持ち逃げできない。そのことを、強く実感させられる。

そう、人生で陽が当たればそこに必ず陰が生じる。だから山高ければ谷深し。得たものが大きければ大きいほど。

得をしていればしているほど。人生のどこかで大きな代償を支払わなければいけない。だから、大きな成功を得る人生ではなく、普通の人生を送るほうが、実は幸せなのかもしれない。

最後に

何もかもが手に入り、思うどおりになる人生。完璧な人生を実現することはできない。そして完璧な人生の実現を目指す必要もない。

むしろ、毎日多少の不満がある。思い通りにならないことがある。その方が逆に、安定した幸せな人生になるかもしれない。

だから、お金は不満なくらいがちょうどいい。家族とは多少ギクシャクする方がちょうどいい。自分にイライラするくらいがちょうどいい。

つまるところ、人生においては何かが欠けているほうがいい。不満足なくらいちょどいい。完璧なんて求めないほうがいい。きっとこの世は、そういう仕組みなのだ。