「今日は運が・・・」そんなときの損切りのすすめ

こちらを見る女性

良い日は良くて悪い日は悪い。

どう能書きをつけようが、事実として運が良くない日はある。「今日はどうやら、あまり運が・・・」という日が訪れたとき最も重要なことは、主体的な行動によって今すぐ運勢を回復させようとすることではない。むしろその逆である。

朗報として、運が良くない日でも自分自身の選択次第でその影響を限りなく抑えることができる。そこでこの記事では「今日は運が・・・」という日が訪れたときに心掛けたい、運が悪い日を乗り越えるためのシンプルな方法についてご紹介する。

人生は良くも悪くも長期戦である。今日良くなくても明日良くなっていくことは自然に起こる。だからこそ重要である。「今日は運が・・・」という日はその日それ自体を良い意味で損切りし、無理をしないことが。

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はじめに

「夜明け前が一番暗い」

私はこの言葉がとても好きだ。なぜなら「あらゆる物事は必ず、良くなる前に悪くなるという過程を経験する」という真実を、極めて明快に表現している言葉だからである。

人生には晴れの日もあれば雨の日もある。雨の日にあえて傘をさして積極的に外出する、もしくはあえて雨に濡れるというチョイスもなくない。だが雨が降っているときは素直に外出を控え、室内で過ごせばいい。

「今日はどうにもこうにも運が良くないぞ・・・」という場合もそれと同じである。まず「今日はいまいちである」という状態を客観的に認識すること。その上で、「いまいち」だからこそその日はそういう日として受け入れる。

ここで重要なのは「今日はこれから運気をどんどん高めます!」と気合や努力で運勢をあえて変えようとしないことである。というのは、それはむしろ逆効果になりがちだからである。

その日は、そういう日。

いつもできることがうまくいかない。何かをすれば失敗する。自分のベストは尽くしている。だが今日はなぜかそれが空回りする。どこか体調が悪い感じがする。メンタルもダウンしている。

この状態がいわゆる運が下がっている状態であり、1年のうちこういった日は不定期に訪れる。それは普段から睡眠や食べ物、運動をして体調維持に気を使っていても、訪れるときは訪れる。

だからこそ自分の状態を客観視し、「今日はいつもの自分とは少し何かが違う」という日が訪れたときは、無理をしてはいけない。その日を良くすることを今すぐあきらめ、頑張ることはやめる。

「こんな日もあるさ」と受け入れる。可能なら仕事は定時で上がってさっさと家に帰り、美味しいものを食べて早めに就寝する。この行動はとてもシンプルだが、とても重要なことである。時間が過ぎその日が終わればまた、運は変わるのだから。

早め早めの損切りこそが自分を救う!

当メディアで繰り返し述べていることだが、人生で最も避けたいことの一つは、運勢が下がっているときにそれを挽回しようと無理をし、結果致命傷を受けてしまうことである(それは完全なパターンであり、お約束である)。

運が普通以上のときにしてしまう失敗は得てして失敗を挽回できる程度の失敗におさまるが、運が悪いときに特に問題となるのは、「普通に考えて、こんなことは起こらないでしょう」というような、普段ならあり得ないことが起こりがちなことである。

普段の自分なら絶対にしないミスをする。「どう考えても間違いとしか言いようがない」ような選択をなぜかしてしまう。

よろしくない運が巡っているときに限って、このような「普通では起こり得ない」トラブルが起こりがちなのは、それを経験している方は既に実感していることだろう。

だからこそ「今日はどうやら運が・・・」という日が訪れたときに重要なのは「そんなものは気のせいだ。今すぐこの流れを変えてみせる!」と自分を奮い立たせることではない。

「そうか、今日はそういう日なのだ」と受け入れ、控えめに過ごす。それは自分の身、そして人生を守るために必要なことである。あらゆる事柄に言えることだが、早め早めの損切りは被害を浅い傷として済ませる、とても重要な行動である。

最後に

人生をより良く生きるために欠かせないもの。それこそが運に対する知識である。

「人間は自分の心持ちで決まるのです」という考え方は大切だし、大いに尊重する。その一方で、「自分次第で今すぐどんな状況も変えられる。だから人生はすべて自分の責任である」という考え方は傲慢ではないかとも思う。

私たちはそれぞれ意思を持っており、自らの生き方を選択することはできるが、同時に自分が原因ではない外からの何かによって運命を翻弄されてしまう部分はある。その一つが運である。

いくら前向きな信念を持ち、積極的な態度で生きようとも、「今日は何かが変だ・・・」という日は現実的にある。それはバイオリズムの一環である。

だから話はシンプルだ。「今日は運が・・・」という日が訪れたときはそういう日。素直に、控えめに大人しく過ごすことが大切である。