人生には新陳代謝が起こる時期がある。そのときに大切なこと

たそがれる女性

人生には面白いことに、それまで築いてきたものが、連続して失われていく時期がある。

仕事や人間関係。健康。ある時期を境に、今まで「持っていたもの」「あったもの」が失われていく。それは外面的な現象だけ見れば、「マイナス」の出来事のように見える。

でもそれは実は違う、というのがこの記事の話である。なぜならそれは人生の新陳代謝の一環であり、何かを失ったあとは再び新しい何かを得るからである。

はじめに

古いものがなくなり、新しいものに入れ替わる。これを新陳代謝と言う。

人生でも新陳代謝が幾度となく起こる。仕事を失ったり、友人や恋人がいなくなる。物が壊れる。それは「失う」という、一見「マイナス」の出来事のように見える現象が頻発する。

大切なのは、その意味を知ることである。それはプロセスである。あなたの人生でこれから必要となるものを手に入れる前にもはや必要ではなくなったものを手放すという、プロセスである。

いっそ流れに流される

人生の新陳代謝が起こり始めたときに大切なのは「なんとかしよう」ともがくのではなく、そのプロセスを信じ、流れの中にいることである。

物事には不思議と、「なぜそうなるのかはわからないがそうなっていく」というような、人生に流れが生じる時期がある。そのときじたばたしても仕方ない。

人生では自分の意志で決断し行動を起こすことが必要なときがあるように、人生で新陳代謝が起こり始めたときは、自分の意志でそれをなんとかしようと考えるのではなく、その流れに流されることも大切である。

人生には、自分の我を通したほうが良い時期と、自分の我を持たないほうが良い時期があるのだ。

最後に

破壊と再生。ありきたりな表現だが、人生はまさに、破壊と再生によって、一つ一つ、ステージを変えていく。古いものは失われ、新しいものに変わっていく。

あなたが今、仕事や人間関係。「何かを失う」という経験が立て続けに起こっているなら。それは変化の過程であり、あなたが次へ進むための、新陳代謝なのかもしれない。いずれ「だからあのときあの出来事が起こったのか」と納得できるときが来る。

何かを手放し、そして何かを得ていく。それが人生の仕組みだからである。