何でもないようなことが、結局一番幸せだ。

何かを探す女

無事でいることが何より。健康が一番だ。成功や金、権力よりも。

ジョニー・オラ(映画『ゴッドファーザー PARTⅡ』の登場人物)

幸せについて考えるとき、私たちは何かを得ることが幸せだと錯覚してしまう。

お金、異性、人からの賞賛、そういったものがあれば、きっと人生は幸せなのだと考える。

確かに、お金もたくさんあったほうがいいし、異性にモテる方がいろいろ刺激的だろう。それに人から罵倒されるより、賞賛される方が気持ちいい。

それは確かだ。しかし、だからといってそれらが幸せをもたらしてくれると考えるのは早計だ。

お金をたくさん得れば得るほど、それに伴う別の問題も浮上してくる。異性にモテれば、一人にしぼりきれず、本当に大切な愛を失う。

人の賞賛は移ろいやすく安定しない。むしろ、得ようとすればするほど、それに縛られ自分を見失う。そして、失うことを恐れて心の平和を失う。

得ようとすれば何かを失う。生きることは足し算では上手くいかない。だから何かを得ても幸せになるとは限らないのだ。

そう考えると、幸せは決して何かを得ることではないのかもしれない。幸せはもしかしたら、もっと平凡なものなのかもしれない。

だから幸せを探したくなったときは自分の足元を見つめてみる。今あるもの、持っているものに目を向けてみる。

そうすれば、わざわざ幸せを探しに行く必要なんてなくなるかもしれない。幸せとはきっと、そういうものなのかもしれない。

出典

『ゴッドファーザー PARTⅡ』(1974年)