人生何事も経験。
これは至言であると同時に、人生どんなときでも無駄にしないために必須の考え方である。とくに「なんでこんな目に遭わなければいけないの・・・」という逆境のとき。
人生はいろいろ理不尽だけれども、理不尽がただの理不尽なだけで終わってしまったら、その体験はあなたの人生で何一つ良いことをもたらなさない。
逆に、「こんなに最低な目に遭ったけれど、実はそれには意味があることが分かった」と気がつくことができたとき、人生万事塞翁が馬。マイナスは見事にプラスに変わる。
人生で経験することが全て必然であるとすれば
では、マイナスをプラスに変えるためにどうすればいいのか?
そこで大切なのが考え方である。目の前の状況は考え方一つでガラリと変わる。
それによって、あなたを覆っている絶望的な気分も、「スッキリ解消できる!」とは言わないものの、だいぶマシになるはずだ。
では具体的にどう考えればいいのかというと、例えばこんなふうに考えてみてはどうだろうか。
今目の前のこと=経験する必要があること。経験する必要があるからこそ、経験することになったと考えること。
目の前のことに何一つ無駄はない。
人生で経験することには必ず意味がある。そのわけは今すぐ理解はできない。しかし、5年後10年後、「そうか、だからあんな経験をしたんだ」とそのわけが分かるときが来る。
これが、考え方によって人生を変えるコツだ。そして、人生体験によってあなたがもっと魅力的になり、より多くのチャンスを惹き寄せるためのコツとなる。
それができればすべてが変わる。
今まで無意味に思えていたこと。ただ苦しいだけであったこと。人生経験一つ一つに、意味と理由を見出すことができる。
マイナスをマイナスのままにしないために
マイナスはそのままならただのマイナスである。
そこに自分の考え方、モノの見方を工夫することによって、良いところを見つけ出す。
それによって、ただの不愉快な経験、苦しいだけの逆境も、実は自分を成長させるための、よりよい人生を送るためのチャンスであることに気がつく。
この意味で、「ピンチはチャンス」というのは決して詭弁ではなく、現実的に有効な考え方である。
実際問題、今幸せに成功している人たちでさえ、かつて皆、人生の逆境とピンチを経験している。彼らはその逆境を乗り越えることによって、今の成功と幸せをつかんでいる。
結局誰もが人生で何度もピンチにさらされ、「もうダメかもしれない・・・」というところまで追い込まれてしまうものだ。
それ自体はおそらく避けられないだろう。なぜなら、ピンチがやって来るからこそ、チャンスもまた、やって来るからだ。
だからこそ、人生何があっても大切なのは考え方である。
別に、人生に希望を持つ必要はない。奇跡を信じる必要はない。ただ大切なのは、目の前の状況に対して、自分なりの意味ある意味を見出すことである。
それができれば、ある意味人生は安泰である。
必要なとき、必要な経験をすることができ、それによって、人生の段階ごと、必要なものを手に入れることができる。ステップ・バイ・ステップで成長することができる。
つねに、「今」を生きる
人生はいろいろある。だから意味がある。
どんな良いときもどんな悪いときも、やがてはいつか終わり、全てが時間とともに変わっていく。
長い目でみれば、人生がまるで1年の四季のように、春夏秋冬、様々な彩りに満ち溢れた、充実したものとなっているはずだ。
結局のところ、人生安定ばかりではつまらない。良いことばかりでは退屈だ。だから、ときに人生は不幸や悲しみといったスパイスが恋しくなる。
それらがあるからこそ、人生で刺激や喜び、幸せを実感することができる。生きることに退屈しなくて済む。
だから人生でいろいろあるのは、ある意味とても素晴らしいことである。せっかくの人生なのだから、いろいろ経験してみよう。
きっとそこに必ず、あなたがこの世に生まれた理由があるのだから。