人生はあるタイミングで、突如と変化することを要求してくる。
それまで順調だった全ての物事がうまくいかなくなり、「あなたは今のままではいけません」というメッセージを突きつけてくる。
そこで人生をやり直すことになるのだが、大切なのは変化は変化。既に起こってしまった現実を否定せず、変化のなみに素直に従うのが吉、という話である。
はじめに
人生に逆風が吹き、今までの人生が台無しになってしまう。
それは大変なことには違いないが、その変化は自分がより素晴らしくなるために起こっている。そして、変化が起こることで私たちはより、本当に自分らしい人生を見つけることができる。
我々日本人は横並び意識が強くて、人と同じ道を進むことに安心感を覚える傾向がある。しかし幸か不幸か、人生で挫折することによって、人と同じから道を踏み外すことができる。
こうなってしまったらもはや、人と同じ道を進むことは難しいのだが、だからこそ、そこから自分の道を見つけることができる。
自分にとって一番幸せな人生を送ることもできるのである。
「今まで」とは違う人生を受け入れる
世の中は案外、自分が思っている以上に懐が広い。
人生がうまくいかなくなり、目の前が真っ暗になってしまったときでさえ、自分の思い込み。くだらない見栄さえ捨てることができれば。
常に新しい道を見つけることができる。
その道は、自分が期待する待遇で迎えてくれることはないかもしれない。収入や生活レベルも下がるかもしれない。
なにより、「これこそが自分の人生における成功した生き方である」という価値観を、根本から変えていく必要があるかもしれない。しかしだからこそ、自分を変える意味がある。
「もうその生き方は無理」という証拠
いずれにせよ、人生で一度転んでしまったら、その生き方はもう、続けることができない。
人生をやり直して逆転を目指すなら、「自分の人生はこうあるべき」という思い込みを、思い切って捨ててみる。
そうすれば、案外それが素晴らしいこと。むしろ、「今までは自分は、何でそんなくだらないことに執着していたのだろう」という、身軽になってリラックスしている自分に、気づくことができる。
災い転じて福となす。人生万事塞翁が馬。最悪の出来事が、最高の出来事へとつながっているのはまさに、真実である。
自分に残された選択肢を見つける
人生で転び、挫折し、やり直すとき。
それはすなわち、自分にとっての新天地を見つけるとき。そこに「自分はもう○歳だから」という言い訳は必要ない。わざわざ人の人生と比べる必要もない。
大切なのは今の自分にどんな選択肢が与えられているか。そのなかで一番心がワクワクする選択肢は何か。それを見つけることである。
人生をやり直すことはまさに、新しい自分と出会うとき。そのときは必ず、「こちらへ進んでください」というヒントを見つけることができるのである。
心を開いてチャンスをつかむ
そのヒントはもしかしたら、自分が思ったこと、期待したことではないかもしれない。
でも人生をやり直すなら、今までの自分の考え方にこだわるのはもったいない。むしろ全く新しい考え方で人生をやり直す。その方がむしろ、めでたしめでたしになれる可能性が高い。
虚心坦懐、新しいことに心を開き、先入観を持たず、心を研ぎ澄ませていく。そうすれば、新しい人生があなたを手招きしていることに気づく。
つまるところ、人生何歳でも道は開ける。そして新しい人生、より良い人生を始めることは、いつだってできるのである。