人生の例えに「螺旋階段」がある。
これは、同じ場所を行ったり来たりしているように思えても、実際には少しずつ上へ進んでいることを示す例えである。
つまり、人生において何をしてもすぐに目に見える結果が出ないことがある。何かが変わった気がしなくても、マイペースに前進を続けている限り、確実に人生は良くなっているのである。
これはまさに正しい例えであり、私も深く同意する。
人生を焦らない！
「急がば回れ」という言葉があるように、人生において必ずしも最短で、最速で結果を出すことが良いとは限らない。
時には、何年もの停滞期間を経ることが、長い人生において大きなプラスとなることもある。
一見、何も進んでいないように見えるその時期は、必要な休息を取りつつ自己理解を深め、次に進むためのエネルギーを静かに蓄えている時間かもしれない。
何もかもうまくいかなかったあの頃。失敗ばかりで、挫折が続いたあの頃。道に迷い、立ち止まったあの頃。
同じ場所を行ったり来たりし、前に進めないこと自体は決して無駄ではない。むしろ、それは物事の見方を変えるための貴重な時間であり、人生において大きな意味を持つ。
変化は着実に起こっている
人生において、目に見える変化だけがすべてではない。変わらないように思えても、確実に何かは変わっていく。
大切なのは、無理なく着実に前に進むことだ。人生がより良くなっていけばそれでよい。この意味で、1年や3年といった短期で結果を求めるのは、あまり得策ではないのかもしれない。
もっと長い期間、そう、最短でも5年。できれば10年を一区切りとして、自分が具体的にどう変わったのかを自分自身で検証し、納得できればそれでよいのである。
10年経てば、さまざまなことが変わっていく。全く同じ日々を送っているように思えても、何かは必ず変わっていくのである。
最後に
人生は「螺旋階段」のようなもの。
同じような日々を送り、何も変わっていないように思えても、日々着実に、確実に何かは変わっていく。
最短・最速で目に見える結果を出したい気持ちや、大きな変化を起こしたい気持ちを持つことは悪いことではない。しかし、人生において最も大切なことは、決して焦らないことである。
むしろ、同じ場所を行ったり来たりし、停滞しているように思えるときこそ、腰を据えて目の前のことに全力を尽くしたい。
大切なのは、ただ今を丁寧に生きること。今起こることのすべてが、自分にとって必要なことである。謙虚な気持ちを持ち、着実に前へ進んでいこう。
人生は一歩進んで半歩下がる。焦らずに生きていくための大切な視点をご紹介します
