片思いでの失恋、長年ともに暮らした恋人との別れ。結婚を考えていた相手の裏切り。
誰かを好きになるということは、幸せなことだけではない。むしろ、誰かを好きになってしまったがゆえに味わう強烈な不幸もある。
特に、相手への気持ちが強ければ強いほど、執着が強ければ強いほど、その気持ちは自分自身を縛る楔となり、
しかしただ一つ分かることは、出会いには役割がある。この意味で、自分のもとから去っていてってしまった人は出会いの役割を終えてしまった人である。
縁が切れる意味
今あなたの側にいない。そしてこれからもあなたの側にいることはない。それはすなわち、お互いがその出会いによって学ぶことを学んだという「完了」の証である。
だからまだ相手に未練があったとしても、執着していたとしても、希望するような状況がやって来ることはない。
できるのはただ現実を受け入れて、時に任せることである。しかし、人生は別れがあれば必ず出会いがある。
代償の法則によって、大きな別れを経験したあとは、そのかわりとなる出会いが最善のタイミングで与えられる。
そして最終的には、あなたの人生のおいて最も大切な存在と出会う機会が与えられる。ここが別れと出会いの面白いところである。
「さよなら」がやって来る本当の理由
結婚を考えた相手がいた。しかしその人とはどうあがいても縁がなかった。自分はもう結婚できない。一人で生きていくしかない。
そう人生に絶望した瞬間、「この人が!」という運命の人と出会うことができる。
この意味で、別れがあるのは出会いがある証拠。あなたが「さよなら」を経験する理由は、あなたが本当に出会うべき人と出会うためにあるのだ。
もちろん、さよならをするのは悲しい。
その心の痛みは綺麗事ではすまないのも確かだ。場合によっては、1年2年、傷を癒やすのに長い時間がかかるかもしれない。
その時間は本当に苦しい。
出会うべき人と出会うために
しかし、人生は別れがあるから出会いがある。
「あの別れがなければあの人との出会いはなかった」
と分かる時が、あなたの人生において最善のタイミングでやって来る。
「さよなら」によって悲しい思いをしなければいけない理由が分かるのは、長い時間がかかるかもしれない。
しかしそこには必ず意味がある。今はただ信じること。「この別れは本当に出会うべき人と出会うためにあるのだ」ということを。