自分と正反対の人に憧れてもダメです。
本気で変わろうとしていたら、正反対の人に憧れるわけがないんだよ。人間というのは、持って生まれた性質で成功するようになっているわけだから。
でも、人はついついないものねだりをしてしまう。
斎藤一人
「今の自分はダメだ。あの人のようになりたい。あの人のようになれたら、自分の人生はきっと・・・」
人生一度は、自分を全否定して、自分の以外の誰かになりたいと思う時期がある。
しかし、自分は結局自分にしかなれない。そして、自分以外の誰かになる必要もない。なぜなら、自分が自分であることこそ、それが一番大切なことであり、価値があることだからである。
自分が一人しかいないという事実
この世の中において、自分という人間は良くも悪くも自分しか存在しない。
良いところも悪いところもすべて、この世の中のオンリー1であり、自分が他の誰かになれないように、他の誰かが自分になることはできない。
これはとてつもなく、すごい事実である。自分が自分としてこの世の中に存在しているだけで、そこには何らかの価値を提供することができる。
「自分はダメだ」と自分を否定していたとしても、その事実だけは変えることができない。
だからこそ、自分という存在を認めること。そしてオンリー1の部分を見つけること。そこに、自分が自分であることの理由が隠されている。
最強は「自分なり」
「独りよがり」という言葉があるように、「自分なり」の方法を見出していくことは、ときに否定的な反応を受けることがある。
しかし世の中でうまくいっている人は例外なく、「自分なり」の方法を見つけて結果を出した人たちである。
もちろん、人の成功例から学び、参考にすることはできる。しかし人の成功は結局その人だけができる特殊解であり、誰もが同じように成功できる一般解ではない。
つまり、自分が自分の人生を成功に導くならば。自分なりの特殊解を見つける必要があるのである。だから私たちは自分について知り、自分を認め、受け入れる必要があるのである。
最後に
世の中、「誰でもできる」ことはたくさんある。しかし、その「誰でもできる」ことでさえ、人とは違うやり方をすることができる。
それが「自分なり」のやり方であり、それを極めていくことに、自分しかできない何かを見出すことができる。
大切なのは常に「自分なり」を考えること。そして自分は自分で人は人。他人がどうこうではなく、自分はどうなのか。
それを常に最優先で考えることである。そこに自分の生きる道がある。そして、成功する道がある。この道がきっと、人生で最も満足度が高い道になるだろう。
出典
『斎藤一人 自由力』