「もうだめだ」とあきらめそうになったときほど、絶対にあきらめるな。

あきらめずに努力する男

一生懸命やっていたことが失敗したら、誰でもガッカリしますね。しかし、「もうだめだ」と思ってあきらめてしまうと、今までの努力が本当に無に帰してしまいます。

でも、失敗は裏を返せば、成功へ至る道しるべとなるヒントでもあるのです。あきらめてしまわずになぜ失敗したのか、なぜうまくいかなかったのかを分析してみましょう。それによって成功への道筋が見えてくることもあるのです。

上田正仁

成功を目指し努力を続ける。

それで努力すればするほどかんたんに成功できたら、人生こんな楽なことはない。人生実際のところは、努力したからといってそれが必ずしもうまくいくとは限らない。

むしろ、「この努力はすべて、ムダだったかもしれない・・・」と辛酸をなめさせられることの方が多いかもしれない。しかしだからといって、してきた努力すべてがムダだったわけではない。

むしろ、失敗を経験したからこそ、成功がすぐ目の前にあるかもしれないのだ。なぜなら、失敗のなかにこそ、成功へ近づく重大なヒントが隠されているからだ。

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はじめに

失敗しようが何だろうが、あきらめない限りはいつかきっと、なんとかなる。

失敗を前にして、一体何を間違えたのか。どこをどう変えていけば成功することができるのか。あきらめずに前へ前へ進み続けようとする者だけが最後、成功を手にすることができる。

だから何があっても途中であきらめてはいけない。失敗は成功へと至る過程に過ぎない。失敗してもそれでいい。そこから更に、前へ前へと進んでいく。その先に「逆転」が待つ。

ほんとうに「もうだめ」なのか?

自分のやれると思うことはやった。だが、現実は自分が期待したとおりにならなかった。そのとき感じる失望こそが「もうだめだ」の正体である。

そしてここで重要なのは、それは「現時点ではだめ」かもしれないが、これから先、「いつどこでどうなるかは分からない」ということである。

昔々にした仕事が突如評価され、それが成功のきっかけになることもある。いずれにせよポイントは、「自分が一生懸命してきたことは決して無駄にはならない」という事実である。

予想外のタイミングで現実は変わりうる

人生は私たちが望むタイミングで、望む現実が起こるような気を利かせてはくれない。むしろ、予想外のときに予想外の出来事を引き起こすような天邪鬼である。

だからこそ重要なのは、努力の結果今すぐ自分の望む現実がそこに存在していなかったとしても、意識すべきことはとてもシンプルである。自分がしたいことをする。それをした結果どんな現実を迎えているのか?

「これをしました。その結果私の人生はこのような変化が起こりました」という結果を意識することである。その上で今、自分ができること、「これをしてはどうか?」と直感から提示されたひらめきを地道に取り組んでいく。

実現するかどうかを気にしなくなったとき。忘れてしまったとき。それは叶っているだろう。

最後に

人生ではたしかに、「もう撤退しましょう」と判断することが最上の選択となる事柄もある。その一方で、「これだけは何があっても途中であきらめるな」という事柄もある。

別に、ほんとうにそれがしたいことではないのなら、自分の最善の人生をあきらめても後悔がないのであれば、流される人生もまた一興である。

だがせっかくこの世界に生まれ、「私はこれがしたいです」「私はこんな人生を生きたいです」という青写真があるのなら。それを追いかけ、あきらめないことはとても大切である。なぜなら最初から不可能なことは思いつかないし、願わないからである。

それが心に浮かぶなら実現できる可能性がある。だからこそ、あきらめる必要はないのである。

出典

『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』