今ならわかる。そしてこう言える。
人生の成功者は、優先順位を間違えない人間だと。簡単に言えば、「今やるべきことをやる」これができる人は成功を収める。たとえ運が悪くとも、人生のはずれ馬券を掴むことはない。
書店に行けば、「成功者になるための十の法則」やら、「社長がいつもやっている7つの習慣」みたいな本が山のように並んでいる。
そんな本を買う人間は、それらの本の中には成功のための魔法の呪文のようなものが書かれていると信じている。自分もそれを唱えれば、たちどころに成功者になれると。
バカバカしい。そんな呪文が千円やそこらの本に書かれているなら、それほど安い買い物はない。成功へのただ一つの道であり、しかも最高の法則は、「今やるべきことをやる」それだけだ。
遠藤宏志
最高の人生を生きるために本当に必要なこと。絶対に欠けてはいけないこと。それが行動力である。
いくら、理想の未来を頭のなかに描こうと。神様に運が良くなることを願っても。実際に何か行動を起こさなければ、現実の人生が変わることはない。
なぜなら結局、人生は行動によってしか変えることができないからである。
人生は「行動」が全て
人生、例外的な幸運は確かにある。何も努力しないである日棚からぼたもち。美味しい現実が幸運にも手に入ることも、ないことはない。
しかし、そんな幸運がやって来るのを待っていたら、結局何も手に入らずに、ただ年だけが過ぎていく。それならむしろ、最高の人生を作り上げるための行動を起こす方が現実的である。
自分にとって具体的に、最高の人生とは何なのか?人生における成功とは何なのか?考えに考え抜き、ではそれを実現するために「今」何ができるのかを考えて、行動を起こす。
こうして少しづつ、「最高の人生を生きたい!」という思考を、現実に反映させていくのである。
今やるべきことを片付けていく意味
「今目の前にあること」というのは言わば、自分の人生おける宿題のようなものである。
宿題を1つ1つマジメに片付けていくことによって、必要なことが身につく。すると、別のことができるようになる。
こうして、目の前のことを片付けていくことによって、いつしか、自分が歩むレールの姿がそれとなく見えてくる。それを「導かれている」と表現する人もいるが、結局は同じことである。
すなわち人生は目の前の現実と真剣に向き合ってこそ道が開かれる。だから大切なのはいつも今。今、目の前のやるべきことを、誠実に、やっていくことが大切である。
最後に
「今やるべきことをやれる人は成功する」
短いが非常に本質的な言葉である。
なぜなら結局人生とは、目の前のこと。すなわち今やるべきことを積み重ねていくことだからである。
だから人生で成功したいと思ったら、難しく考える必要はない。今、目の前のやるべきことを、真剣にやるだけの話である。
それがいかに下らないことであれ。頑張る意味を実感できないことであれ。自分にとって必要だから、今目の前にある。全力で目の前のことに取り組めば、その努力は決して、無意味には終わらないのである。
出典
『夏の騎士』