仕事を選ぶ。それは結局「生き方」の問題である

生き生きと働く女性

この世では一部の例外をのぞいて、多くの人が仕事をしてお金を稼ぎ、生計を立てる必要がある。そこで悩むのが「どんな仕事をしてお金を稼ぐのか?」という現実的な話である。

例えばあなたは、「楽をしてお金が儲かり遊んで暮らせれば幸せである」という考え方に納得できるタイプの人だろうか?それともあなたは、「いや、自分はお金は大切だけれども、人の役に立つことこそが大切である」と考えるタイプだろうか?

いずれにせよ私がここであなたに言いたいことは、「仕事をしてお金を稼ぐ」ということにおいては何一つ絶対的に正しい答えはない、ということである。

なぜなら、仕事をしてお金を稼ぐことそれ自体、結局は生き方の問題だからである。

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仕事が生き方そのものを規定する!

仕事を選ぶ。そして働きお金を稼ぐ。

これは、個人の選択であると同時に、あなたがどのような人生を生きるのかという、選択を求められていることを自覚している人は少ない。

例えば、「あなたが会社員として働く」という選択をした時点で、その選択肢があなたに生き方を押し付ける。

具体的には、会社員は給料。そして勤務地が決まっている。そのため、あなたはまず住む場所、そして時間。関わる人々を限定される。

あなたは東京で働いているのに、北海道や沖縄で暮らしながら、会社勤めをすることはできない。そして、毎月の給料が決まっているのに給料でやりくりできる範囲外の家に住むことは難しい。

仕事を選べば出会う人も変わる

また、職場に勤めるということは、職場での人間関係に囚われることを意味する。

そこでの人間関係が建設的で刺激的であるならいいのだが、「なぜこんな人と関わらなければいけないのですか?」という悪縁に悩むのがお約束である。

あなたはその職場にいる限り、誰と日々関わるのか。人間関係を選ぶという選択肢を失う。

働く場所。住む家。関わる人。そして仕事内容。あなたが自分の意志で関与できることはあまりに少ない。つまり限られた範囲においてのみ、あなたは自分の意志で選択する自由が与えられているのである。

一方で、あなたは自分の選択肢の大半を失う代償として、毎月決まった金額のお金を稼ぐことができる。それは会社が存続しあなたが職を失わない限り、常に約束を果たしてくれる。

この意味であなたは未来を見据えて、計画的に生きていくことができる。

選択に自覚を持つ!

では、独立してお金を稼ぐことはどうだろうか?

独立すれば、あなたは何を仕事にして、どのようにお金を稼ぐのか。誰を相手に、どこで仕事をするのか。自分で選ぶことができる範囲は広い。

また、お金を稼ぐにしても1にも2にも利益重視。儲けだけを目的にすることもできる。一方で信頼第一。お金以外の目的を持つこともできる。

自分の選択した結果によって、どのような人物になるのかを、自分自身で決めることができる。そしてその選択した結果の責任すべてを、自分で背負うことになる。

ある人はそれを自由な生き方と呼ぶが、あなたは自由を幸せと感じるかもしれないし、自由を不幸と感じるかもしれない。

なぜならそれは選択であり、自分ですべてを選ぶ方が幸せな人がいる一方、自分で選ぶことを望まない人もいる。別にどちらが良いとか悪いとか、そういう話ではない。どちらもどちらで、必要な学びがあるからである。

つまり、仕事を選ぶこと。すなわち働き方を選ぶということはすなわち、あなたがどう生きていくのか。生き方を選ぶことに他ならない。問題は、それを自覚しているのかどうか、という話である。

大切なのはこういうこと

仕事は人生を規定する。正確に言うと、生き方それ自体を押し付ける。

ある仕事を選ぶことによって生き方が決まり、どのような選択ができるのか。選べる道が限られてくる。だからこそ大切なのは、損するか得をするか。お金が儲かるかそれとも儲からないか。

そういった損得以上に大切なのが、あなたが人生において、どんな生き方がしたいのかを自覚した上で、自分にとってベストな道を選ぶということである。

あなたが安定重視。人生で波乱を必要としないなら。変化や刺激がある仕事を選ぶべきではない。

あなたが人生を物語と考えて、自分らしく生きていくことを第一にするのなら。普通の会社勤めをすることは、あなたの魂を牢獄に閉じ込めておくようなものである。

ここで大切なのは、仕事を選ぶことによってあなたの生き方そのものが規定されてしまう、ということである。

選択肢は一定に限られるが、それに納得できさえすれば問題はなにもない。だからこそ、自覚することが大切なのである。「この仕事は自分の求める生き方に相応しいのか?」と。

それは、その仕事ができるできない、したいしたくない以前に、決定的に重要な視点である。

最後に

仕事はあなたの生き方を規定する。それはお金を稼ぐとか、そういう現実的な話以上に、あなたの人生に大きな影響力を及ぼす、絶対的な選択である。

損得で考えることもできるのだが、それは長い目で見て意味はない。いくらお金を儲けて、社会的に成功できたとしても、そんなものは、あの世に持っていくことはできないからである。

そんなことより大切なのは、「自分にとってこの生き方は正解である」という納得感を感じながら、月日を重ねられることである。そのためには「自分はこの道を選んだ」という自覚が必要である。

もちろん、一時的に不本意な仕事を選ぶことは現実対処である。ただ、「この道より我を生かす道はなし」と思える仕事は何なのか?その思いだけは、嘘をつく必要はないのである。

人生は一度切り。生きていくことそれ自体スゴい事なのだが、あなたがここまでこの記事を読んだなら。あなたはそれ以上を求めているはずである。それは必ず見つかる。心からその道を探すなら。