ぼくの人生に意味なんかないのさ。
ウィル
私たちは心のどこかでこっそりと、「自分の人生はきっと特別なものだ」という期待を抱いている。
それはある意味正しくて、自分の人生は他のどこにも存在しない1つだけのものであることは間違いない。
だから、自分の人生が特別なものになることを期待するのは正解かもしれない。「自分は~できる!」という自信や希望を持つことは、悪いことでも何でもない。
自分に期待し過ぎない
ただ、必要以上に自分の人生に期待しすぎるのも間違いである。
「自分なら○○くらいは手に入る」
「自分の人生はこうなるべき!」
など、様々な期待を背負いすぎることで、それらが重荷となり柔軟性を失う。そして、自分らしい人生を生きることが難しくなってしまう。
だから別に自分の人生に期待しても良いが、期待しすぎるのはよくない。
むしろ、「自分の人生なんてこんなものだよ」というような、多少の無関心さがあるくらいが重さがなくてちょうど良い。
期待しないことは現実第一
期待しなければ最初から失望せずにすむ。そして人生で起こる様々な出来事に対して、軽やかに、かつ柔軟に対処することができる。
この場合、無計画な根無し草的な生き方に陥るリスクはあるものの、自分に期待しすぎない生き方は、それはそれで心地よい。
ということで、大切なのはバランスである。自分の人生に期待をしても良いが、期待しすぎるのも良くない。
自分にとって軽すぎず重すぎない、適度なバランスを見つけることが大切だ。
最後に
夢を持って生きていくのも素晴らしい。「自分は○○な人間なのだ」と期待をかけるのも素晴らしい。
ただ同時に、自分自身に期待しないで生きていくことも、それはそれでOKである。
自分への期待が重くなりすぎないよう、良い意味で自分への期待を放棄する。それでもっと生きやすくなるなら、それは一つチョイスである。
大切なのは自分にとって負担になりすぎない期待を抱くこと。なぜなら最後には、自分は自分が、最強なのだから。
出典
『アバウト・ア・ボーイ』