成功することは苦労ではないんだよ。
楽しいんだよ。ワクワクするんだよ。朝から晩までやってても、楽しくてしょうがない。それが、もし、苦しくなってきたんだとしたら、何かが間違ってるんだ。
本来、仕事というのは、年々、楽しくて、年々、楽になってくるもんなの。だって、経験を積んできてるんだよ。
十年前と比べたら、十年分の経験積んで知恵もつくんだよ。同じ仕事してたら、楽になるはずなんだよ。それが、「今、苦しいんですよ」っていうんだとしたら、必ず、間違いがある。
「オレは、基本的に間違ってるんじゃないだろうか」とか、「どっかに”我”が出てないだろうか」とか考えて、間違いを直せばいいだけなの。
たったこれだけで、仕事はうまくいく。儲け続けられるんだよ。
斎藤一人(『斎藤一人 商人道』より)
この世には、知っておけば得をし、知らないだけで損をすることがある。その中の一つが、「辛いことは報われず、むしろ楽しいことが報われる」という法則である。
これを知っているかどうかで、努力の結果は大きく変わる。覚えておいて損はない話の一つである。
「間違った努力」を続ける結果
「石の上にも三年」。どんな辛いことでも我慢は必要であるという考えには一面の真理があるが、それを絶対的な真実とするのは要注意である。
なぜか。人生には残酷なことに、辛い努力ほど報われず、ただ苦しいだけの経験になるという皮肉があるからである。
努力して頑張っている。楽しいことを犠牲にして頑張っている。しかし、頑張っている割には全く結果が出ない。
結果が出ないため、ますます辛く苦しい。まさに負のループであり、努力する必要も価値もない、無意味な努力となってしまうのである。
その結果、苦しい努力をしてきた人ほど、自分と同じ苦しい努力を他人に強いるようになる。「俺はこれだけ苦労した。だからお前も苦労すべきだ」と、苦しみを押し付けるのである。
これは、そのスタート地点がネガティブであるがゆえの、必然的な現象である。
「正しい努力」を続ける結果
一方で、努力を努力と感じないことがある。それをするのが楽しくて、時間を忘れて夢中になってしまうこと。
この努力こそが正解であり、正しい努力である。やればやるほど結果が出て、加えて人生も充実していく。これはまさに、人生の逆説である。
私たちは、自分が楽しいことや無理なくできることを、「価値がない」と思い込まされることが多い。だが実際は、楽しいと感じることほど物事はうまくいき、結果が出やすい。
その理由は、それが自分にとって自然なことだからである。人から押し付けられた努力ではなく、自分が本来すべきこと、目指すことだからである。
だからこそ、もし人生で何かを努力するなら、この自分にとって正しい努力、楽しくて夢中になって仕方ないことを努力することが大切だ。
辛いことを、頑張るな。
「努力することは美しい」と、どれだけ綺麗ごとを並べようとも、報われない努力や辛い努力は何をどう言い繕っても辛いものである。苦痛を続ければ、人生はつまらなくなる。楽しくない。そんな人生は御免こうむるのが正しい。
人生苦行を続けても報われないが、楽しいことやワクワクすることを続けていれば報われる。それなら素直に、苦しいことはさっさとやめて、正しい努力をすればいい。
正しい努力とは、辛いと感じないことをする努力である。「私は努力している」とは考えも感じもしないが、それをすることが自然なことである。それこそが、人生ですべきことである。
最後に
大切なのはまず、自分にとって正しい努力ができるものを探すことである。
夢中になれないこと、続けていても苦痛なこと、苦しいだけのことは、さっさとやめてしまえばいい。
その代わりに、いろいろなことを経験し、何が楽しいのか、自分が自然に夢中になっていることは何かを探すほうが、結果的に素晴らしい人生を送ることができる。
なぜなら、自分が結果を出せること、続けていて本当に楽しく、人生がうまくいき、そして幸せになれることは、正しい努力の先に見つかるからである。
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