逆境はただ自分を苦しめるためにやって来るのではない。それどころかむしろ

大丈夫。

天に試されるってさ、いろんな形で試されるんだけど、逆境にあう、ということで、天に試されることがあるんだよ。

逆境ってのは、要するに、ものごとがうまくいかないとき。人生には、順調にいってる順境のときと、逆境のときがある。その逆境のときに、つぶれちゃう人と、つぶれないで伸びる人がいるんだよ。

伸びる人っていうのは、逆境をうらまないんだよ。だから、「何で、こんな目にあうんだ」とか、逆境をうらんだり、天をうらんじゃダメなの。逆境のときにクサってないで、やらなきゃならない勉強、というのがあるんだよ。

斎藤一人

人生はうまくいかないよりもうまくいったほうが楽しい。

失敗続きの人生より、やることなすことうまくいったほうが良い気持ちになれるし、楽しいことがたくさんあるので、毎日幸せを感じやすい。

ところが。現実問題、人生は良いことばかりではない。

真面目に努力して、日々自分ができる限りの最善を尽くしていたところで、全てが報われるどころかむしろ、状況がますます悪くなる。そんな人生がうまくいかない時期がやって来る。

これがいわゆる逆境の時期なのだが、逆境の時期が必ずしも不幸な時期ではない。それを教えてくれるのが、この言葉である。

起こることには理由がある!

人生で逆境がやって来るシンプルな理由は、必要なことを学ぶため。それに尽きる。

人生がうまくいかず八方塞がり。こういうとき、それを今すぐそこから抜け出そうとする必要はない。むしろ、状況を無理に変えようとせずに、どっしりと逆境と向き合う。そのとき大切なのは勉強である。

自分の人生で何が足りなかったのかを考えて、必要なことを学んでいく。読書したり映画を観たり。焦らずじっくりと、自分に必要なものを蓄えていく。

するとどうか。逆境の時期が終了し、再び人生が上向くとき。逆境を経験した不運が実は、自分にとって必要不可欠な、充電期間であったことに気づく。

今すぐ逆境を克服する必要はない

人生がうまくいかない。やることなすこと失敗してこれ以上どうしようもない。

そういうときはまずその境遇を嘆かないこと。それは自分にとって必要だからそうなったこと。それを思い出すことが大切だ。

人生がうまくいかないなら、無理に状況を覆す必要はない。むしろ、その無理な状況に適応し、無理せず生き残る道を探ることが大切だ。

そして今勉強すべきことを勉強し、自分が学ぶ必要があることを学ぶ。この心がまえが大切である。くれぐれも、一発逆転を狙うなど、無理な行動は慎んだほうがいい。

すべてはより良くなるために

人生には流れがある。変えられないものは、どうあがいても変えられないし、むしろ変えようとしないほうがいい。

人生万事塞翁が馬。自分が不運と思っていたことでさえ、長い目でみれば、それが本当に、幸運の種になっていることは紛れもない事実である。

人生の逆境はまさに、そのことを身を持って教えてくれる貴重な体験である。

生きてさえいれば人生はいつだってやり直せる。どんな逆境でさえ、すべては自分の成長に必要な経験となるのである。「勉強させていただいている」のである。

出典

『斎藤一人 商人道』(PHP、2011年)

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