良いときほど「あえて」損をする。順境のときの心構え

最近大変です

一番肝心なことは、悪いことが起こったからといって、嘆き悲しむことはない、ということです。悪いことは長く続きませんから。そのかわり、良いことも長くは続かない。

だから、良いことがあったときには、施しをするなどして、そこそこの<負>を先回りして自分で意識してつくるとよいでしょう。そうすれば予期しない、ものすごい<負>に襲われなくてすむようになります。

美輪明宏(芸能人)

世の中には正負の法則というものがあるという。

プラスがあれば必ずそこにはプラスにともなうだけのマイナスがある。だから、人生良いことだけではなく、必ず悪いことがやってくる。

これが正負の法則の考え方だ。

この法則のポイントは、悪いときよりも、むしろ良いときにあると思う。人生順境、良いときは、ついつい過信して「俺の人生はもう大丈夫だ」安心してしまうが、このときがヤバイ。

幸福の絶頂のときに最大の不幸が起こり、それをきっかけにどん底に落ちていく。

世の中にはそんな例がゴロゴロある。だから、大切なのは不幸なときよりも、むしろ幸福なときなのだと思う。

人生が順境で幸福で、あまり不幸がないときにこそ、あえて苦労したりして、負を前払っておく。

そうすることで、正負の法則通り、大きなマイナスが軽減され、致命傷を受けるリスクを抑えることができる。

人生できれば良いことだけが続くとありがたいが、そんなわけにもいかない。

となれば、できるかぎり不幸を少なく、ダメージを少なく、致命傷を喰らわないよう、工夫していきたい。

多分それが、人生を長期的に安定させていくコツなのだと思う。

出典

『ああ正負の法則』(パルコ出版、2002年)