世渡りで最も大切なこと。それは手柄を得ることではなく

階段を降りる

世渡りでは、必ずしも功名を立てなくともよい。大過なく過ごせれば、それがすなわち功名だ。

洪 自誠

職場での人付き合いは誰もが苦労しているのではないだろうか。特に出世に絡むとなると、一つの失敗が致命的になり、敗北に直結する。

だからといって、目立とうと功を焦る必要はない。海千山千の人々の中を生き抜くため、状況を見て、細く長い生き方をするのも手だ。

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「長いものには巻かれる」強さ

細く長い生き方、長いものには巻かれろ的生き方では、大きな成功をつかむことはできないかもしれない。思い通りの人生にならないかもしれない。

しかし、大きな失敗や挫折もなく、平穏無事に一生を送ることができるだろう。

人はそのような生き方を否定し、価値の低いもののように言うが、平凡で大過のない生き方は、それはそれで素晴らしいものだ。

人によっては、そのような生き方が似合っている。

人生で手柄を追い求めるリスク

「山深ければ谷深し」と言うように、大きな成功を求める生き方は、同時に大きな敗北に打ち負かされるリスクがある

変な野心を持たず、平穏無事、細く長く人生を生きていく。それはそれで、1つの人生の成功なのだ。そして、そのような生き方に憧れる人から、密かに賞賛を送られているのだ。

人生で災いがないこと。余計なトラブルがないこと。それこそが人生の大きな功名の1つなのだ。

最後に

人生山あり谷ありの生き方は面白い。何かに成功して、この世を生きて美味しい思いをするのも、人生の喜びである。

しかしそんな人生を楽しむには、それ相応のリスクを背負う必要がある。

それならいっそ安全第一。何事もなく平穏無事な人生を求めるのも、それは一つのチョイスである。

手柄がなくても無事に生きられれば、そこそこ平和な人生が保証される。それはそれで、素晴らしい人生なのだ。

出典

『菜根譚』(岩波書店、1975年)

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