人をうらやむ必要はない。うらやまれる本人も「見えない」不幸を抱えているかもしれないから

私は私!

世の中を見渡すと、とんでもなく人生がうまくいっているように見える人たちがいる。

高収入を得て、欲しいものを手に入れ、幸せに暮らしている彼らを見ると、綺麗事を抜きにして、あなたはどこか落ち着かない何かを感じることがあるかもしれない。

しかし、彼らを羨む必要は少しもない。なぜなら、光が当たれば影も濃くなる。何もかも手にしているように見える彼らでさえ、人生の見えない部分で、人に言えない大きな不幸を抱えていることが少なくないからである。

外から見えている「部分」はほんの一部に過ぎないのだ。

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「日本トップクラス」の名誉と成功を手に入れた結果

2019年5月、40代の息子を自宅で殺害したとして、元事務次官の男性が逮捕された。

事務次官といえば、日本の権力機構における頂点に位置する存在であり、退職後は天下りによって多額の報酬を得ることが可能とされる。しかし、その地位に至るまでに払った代償や苦労は、外からは計り知れない。

逮捕された元事務次官の男性の場合、息子が引きこもりであるだけでなく、家庭内暴力をふるっていたことが報じられている。

金もある。地位もある。名誉もある。そんな「すべてを持っている」かに見える人でさえ、長年にわたり誰にも言えない暗い秘密を抱え続けてきたという事実は、人生の複雑さを示している。

人をうらやむ必要はない!

私たちは誰かにスポットライトが当たると、その存在を羨ましく感じ、ネガティブな感情を抱いてしまうことがある。

しかし忘れてはならないのは、光が当たれば必ず影ができるということだ。プラスがあれば、それに見合ったマイナスも存在するのである。「あの人はどうだ」と羨む必要は1ミリもない。

華やかに見える舞台の裏側では、とんでもない生き地獄が繰り広げられている可能性もある。その実情を知れば、「○○があれば幸せになれる」などという単純な話ではないことを確信できるだろう。

他人は他人、あなたはあなたである。ないものを数えるのではなく、自分が既に持っているものに意識を向けることだ。そうすれば、他人を羨む必要などないことに気づくはずである。

最後に

人生が幸せそうに見える人。周囲が羨むほど恵まれている人が、本当に恵まれているのか?その真実は「表」からは分からない。

他人には他人の不幸がある。「光が当たりすぎている人」は、見えないところで残酷な代償を支払っているのである。だからこそ、人生において「あの人は恵まれている」といった他人のこと自体が、あまり意味を持たないのである。

もしそんなことを考える時間が1ミリでもあるのなら、あなたが本当に欲しいもの、したいこと、実現したいこと。あなた自身のこれからの人生に思いを馳せることが何より大切である。

追記

もしあなたがこの記事に少しでも興味を持ったなら、あわせて次の記事をおすすめする。そこでは、私たちが何かを得るときには何かを失い、何かを失ったときには何かを得るという法則について書いている。

人生で成功する。お金を儲ける。良い人間関係に恵まれる。有名になる。人からチヤホヤされる。それで「めでたしめでたし」を迎えられるか?決して、そんな単純な話ではないという視野を持つことができるはずだ。

【プラスマイナスゼロの法則】人生は帳尻が合うようにできている
人生は山あり谷あり。ある人は苦労続きの人生を歩み、ある人は何もかもが上手くいき、イージーモードのように「見える」人生を歩む。このような現実のなかで、「なんて人生は不公平なんだろう?」と感じているあなたに伝えたい言葉がある。それは、「人生はプ...