私たちの過去は変えられませんが、未来はまだ起きていないので、変更の余地がいくらでもあります。
及川幸久
人生はいつでも、これからでも、変えていくことができる。
今という現実に目を向けたとき、そこにあるのは暗闇しかないかもしれない。探しても探しても、光は見えないように思える。だがそれは今のことである。そして、「これから」どうなるかはわからない。なぜなら、これからのことはまだ「未定」だからである。
今がどうであれこれから訪れる「未来」は、今ここから変えていくことができる。光り輝く人生を取り戻せる可能性は、つねに残されている。今よりマシな未来へ向かい歩み始めることはできるのだ。
はじめに
私たちの未来を最も的確に予想する方法が一つ、ある。
それは信頼できる占い師の予言ではない。それは私たち自身がそれぞれ意思を持ち、「私はこんな人生を実現します。◯年後にこうなります」と決意することである。
意思あるところに道は拓ける。現時点でそこにいる私たちの姿、そして私たちを取り巻く環境は確かに現実かもしれない。だが私たちの現実はこれから変えることができる可塑性を持っている。
未来は未定の世界である。未定だからこそ私たちの意思によってそれは、いくらでも変えていくことができる余地が残されている。私たちが望むならこれから訪れる未来は、今ここから変えていくことができる。
過去は変わらない。だが未来は、違う
人生で大切なのは、自分が変えられることと変えられないことをしっかりと区別することである。
例えばもう過ぎてしまった過去や起こってしまった出来事を「なかったこと」にすることはできない。私たちは過去に戻る手段を持っていないからだ。だからこそ過去に囚われてはいけないのだ。
その一方「これからのこと」は、私たち自身の行動と選択によって、変えていくことができる。「過去の私は◯◯だったから」ではなく、「未来の私は◯◯でありたい」へ向かって進むことができる。
未来は、過去の自分とは関係ない。今ここから、これからの人生を変えようとする意思を持つことによって、その未来を創造できるからだ。
最初に必要なこと。それはこれからのことを変えようとする意思を持つこと
重要なことは「自分ができないこと」ではなく、「自分ができること」に意識を向けることである。
過去は変えられない。今そこにある現実のなかには変えられないことがある。だが、今よりこの先、未来において変えられることはある。
もしも今の現実が望ましくないのであれば、未来においてそれを変えることはできる。変えようとするための行動を起こすことはできる。そして未来とはつねに、今この時点から変えられる可能性を秘めている。
「現実はこれこれだから」とあきらめることはある意味で一番、かんたんな選択である。だがこれだけは知っておく価値がある。変えようとする意思を持つならば。「これからのこと」は、変えることができるのだ。
最後に
光は闇のなかでこそ最も映える。あなたが暗闇のなかにいるからこそ、あなたは光を見出すことができる。それを希望と言う。
周囲を見渡すことが不可能な漆黒の闇のなかでさえ、そこにあるかすかな光を必死に探せば、それは必ず見つかる。私たちは自らの人生に「光を見出す」という意思を持つことによって、光が輝く未来への道を見つけることができる。
光は必ず見つかる。「未来は必ず光が差す」と信じることによって光差す未来は必ず、見つかる。なぜなら未来はまだ決まっていない。それは今ここから自分自身の意思を持つことによって、創造していくものなのだから。
出典
「ザ・スイッチ 世界一わかりやすい「潜在意識」の使い方」