人生を劇的に変えるのは、いつも「偶然」の出来事です。
堀内恭隆
つまるところ、人生は偶然が9割である。
生まれた家庭環境という偶然の結果により人生の土台ができ、そして日々偶然起こった出来事や出会った人たちとの関係によって、人生はある一定の方向へ導かれる。
偶然出会った人、偶然目にした仕事。自分では意図しない出来事によって人生が形作られていく。
人はそれを運命と言うが、この際言い方は何でもいい。人生は意志の力で何でも決められると信じたいが、現実問題、人生は偶然の出来事によって思いもよらぬ方向へ進んでいく。
だから自分の思う通りの人生、計画したとおりの人生を歩む人は稀である。
なぜ人生は偶然の出来事で変わるのか?
「人生は9割が偶然で決まる」と言うとそれは極端に思えるかもしれないが、人生においては、自分の意思や努力が一切干渉できない状況によって、いともかんたんに運命が翻弄されてしまう。
だから大抵は、良い意味でも悪い意味でも「今自分がこんな人生を送っているなんて考えてもみなかった」という結果に終わる人が大半なのは極めて自然な話である。
逆に言えば、偶然からチャンスをつかめる人は、見事にガラリと人生を変えることも不可能ではない。
実際の話として、偶然の出来事への感度が高くなればなるほど、無意識的に望んでいることを実現しやすくなるという点は、ここでこっそり指摘しておきたい。
偶然をチャンスに変えるために
偶然のチャンスに気づきつかまえる。それは自分が思った通りのカタチではないかもしれないが、状況が良くなっていくきっかけになるのは間違いない。
だから今ここでは、「偶然とひらめきを大切にすれば、思いもよらない未来を手にすることができる」ということだけ知っておけば十分である。
つまりあなたの人生で起こる偶然はただの偶然ではない。「人生で満足したい」と思うなら、偶然を偶然と思わないことだ。
「ピン!」と来たらそれをただの偶然と思わずに追いかけていく。それを捕まえることができたらその先はきっと、思いもよらない未来が待っていることだろう。
最後に
人生ふと起こる偶然の出来事。それが起こったことそれ自体はただの偶然のことのように思える。しかしそれを何かのチャンスだと気づいて追いかけていけるかどうか。
そこに偶然をチャンスに変える機会が潜んでいることは知っておいて損はない。なぜならその何気ない出来事にこそ、そのさきに「劇的」な変化が起こる可能性があるからである。
偶然出会った人。偶然目にした記事。形は様々だが、心に「ピン!」と来る何かがあったなら。それを気のせいにして無視してはいけない。本当にその何気ない偶然が、あなたのこれからの人生を変える可能性があるのだから。
出典
『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』