人生は思い通りにならないかもしれない、それでも

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人生はなかなか自分の書いたシナリオ通りにはいきません。書き換えが必要になるときが必ず出てきます。

それは、あるときは思いがけない幸運であったり、あるときは挫折であったりします。いずれにせよ、転機が訪れるのです。

頭木弘樹(文学者)

人生は想定外の連続だ。

受験の失敗。就職の失敗。恋愛の失敗。人間関係での孤立。「なんでこうなってしまうんだ!」の連続だ。

そして、思い描いた人生ではなく、思ってもみなかった、「想定外」の人生を生きている自分に気がつく。

ときに人はそれを「失敗」というが、思い通りの人生にならなかったといって、それは本当に失敗なのだろうか?

自分が思っていたのとは違う人生を生きている。挫折があり失敗がある。でも、それがどうしたのだというのか?

むしろ、その思ってもいなかった、想定外の人生こそ、実はとても大切な、意味があるのではないだろうか?

仕事も人間関係、それらはもしかしたら、希望通りのものではないかもしれない。でもだからこそ、「縁があったから」と考えてみると、そこから気づく何かがある。

そこには、人生予定通りに進んでいたら、決して気づくことができなかった、何かがある。こう考えてみると、想定外の人生は、貴重な気づきの山だ。

意味があるから経験することになった。必要があるからこそ出会った。

人生、何もかも思い通りに進んでもつまらないものだ。ときに障害、想定外、いいじゃないか。それらは決して無駄ではない。

きっと、人生で経験することは、それなりの理由と意味があるのだから。

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出典

『絶望読書』(飛鳥新社、2016年)