人はそれぞれの人生で、成し遂げるべき何かがある。

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自分の足でしっかりと立つ女性

人間は何よりも生き抜くことが必要だ。死ぬまでは生きるのである。生きている以上は何かするのである。

武者小路実篤

人はこの世に生まれ、それぞれの人生を生き、この世で経験することによって学べる、必要な何かを学んでいく。

人にはそれぞれ役割があって、もしかしたら誰もが皆、人生の勝者になることはできないかもしれない。

しかしこの世で自分に与えられた役割が何であれ、それには必ず意味がある。

むしろ、その役割を果たすことでしか実現できない何かがあるからこそ、その役割が与えられている。

だから自分がどんな役割を演じたいのか、希望を持つこともできるが、それ以上に大切なのが、なぜ、今自分がこの役割を演じているのか。

その必然性に気がつくことが大切だ。

たとえ普通に生きていたとしても。平凡に生きていたとしても。今の自分が不満で仕方なかったとしても。

今そうなっている。そのこと自体に意味がある。そして、そこから必要な何かを学ぶことができたとき、人生は次のステージへ進んでいく。

そのステージを進めていくことで私たちは、私達の人生でそれぞれ、成すべき何かを果たしていく。そして最後の最後に気づく。

そう、これこそが自分の人生を歩んだ意味だった、と。人生は決して無意味ではなかった、と。

出典

『人生論・愛について』(新潮文庫、1969年)