人生は有限です。「何をやらないか」は「何をやるか」と同じくらい重要なのです。
上田正仁
人生は有限である。
いつまでもこの人生が続くわけではなく、いつか必ず、人生が強制的に終了させられる時がやって来る。
この意味はとてつもなく大きい。つまり、人生で出来ることには限りと限界がある、という事実を思い知らされる。
となれば、この限られた人生を最高のものにするためには、したいことなどやっている時間などない。
だからこそ、できる限りの範囲において、人生で意味があることをしたい。幸せと満足感を感じられることがしたい。
そのためにはまず、人生で自分が何をすべきかではなく、自分が人生で何をすべきではないのかを明確にすることが大切だ。
自分がすべきでないことを明確にすれば、自分が本当に何をすべきなのか。どんなことに時間を使うべきなのかが分かる。
そうすれば本当の意味で、人生における無駄をスッキリ、失くすことができる。
繰り返すが、人生は有限である。
せっかくこの世に生まれてきたのに、したいことができず、したくもないことだけをする人生を送ってもいいのか。
それは人生で真剣に考える価値がある数少ないことの一つである。ぜひ真剣に考えてみることをおすすめしたい。
「私の人生はこれで良かったんだ!」
と心から満足する人生を送るために。
出典
『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』