別れはいつも突然やってくる。そういうものだ。
渡部クラマ
人は誰かと出会い、そして別れて、また新しい誰かと出会う。
出会いと別れを繰り返すことで、私達は人生で出会うべき、本当に大切な誰かとつながるようになっている。
この意味で大切なのは、「今」目の前の出会いを決してムダにしないことである。
話はこういうこと
今出会っている人。目の前にいる人。その人とは「出会う必要があった」からこそ、その出会いが与えられている。
つまり、その出会いは無意味ではなく、必然性があったからこそ与えられているご縁である。そのご縁は、ムダにできない大切なものである。
もしかしたらなぜ出会ったのか。その意味はまだ、わからないかもしれない。
しかし、お互いが必要な学びを得たならば、その出会いの意味が決して、無意味でないことを確信できる。こうして私達はやがて、運命の出会いへと導かれていく。
必要のない縁は驚くほどかんたんに切れる
「今」与えられているご縁は出会い、何らかの気づきを与え合う必要があるからこそ与えられている。だからこそ面白いのは、その縁が切れるときである。
「既に必要な学びを十分に得た」段階で、そのご縁は驚くほどかんたんに、スッキリ切れることになる。
例えその人とそれまでに何十回、いや何百回と濃厚な関係を築いていたとしても。縁が切れるときは驚くほどあっさり、それは切れてしまう。
そして縁が切れた段階においても、驚くほど悲しくない。なぜなら、心の深い部分がそれを予期していたからである。
だから執着は不要
あなたが意識的な部分でどのように考えていたとしても、あなたにとって経験すべきことを経験させてくれる人とは、必ず出会うことになっている。
それが人間的成長や仕事、プライベートな部分、形は関係なく、「今」そのご縁が与えられたという結果そのものが、あなたの人生において重大なヒントである。
しかし切れてしまうご縁。つながらないご縁。それらがなぜそうなったのか?それは驚くほどシンプルな理由である。
だからこそあなたがすべきは明確である。「今」関係がある人との関係を大切にすること。関係が持てない人との関係に執着しないこと。それだけである。
最後に
目の前に与えられたご縁を大切にすること。それによって人生は、数珠つなぎのように様々なご縁とつながっていく。
そう、出会いに一切のムダはない。それが好きでも嫌いでも。出会った以上意味がある。
「出会いを大切に」という言葉は決してただの標語ではない。あなたの人生で本当に出会う運命の人と出会うための、重要な習慣なのだから。
出典
『魔神英雄伝ワタル』