本当に大切なもの=替えがきかないもの

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母と娘

仕事には替えがありますが、家族は替えがありません。本当にかけがえのない存在です。大事にするのは当然です。

世の中には、離婚すれば替わりはいると言う人もいるでしょうが、家族をそんな風に「替えがきくもの」と考えている人生は、非常にむなしいものと思います。

そういう人は、人生の何を拠り所としているのでしょうか。

繰り返しますが、他のことは、ほとんど替えがききます。仕事などいくらでも替えがききますし、友人も替えられます。

にもかかわらず、現実には替えがきくものを大事にして、家族という替えがきかない存在をないがしろにする人が多いようですね。

人はいつもいる存在を当たり前だと思ってしまいがちです。

百田尚樹

人生ではいつでも交換することができる「替えがきくもの」と、「絶対に替えがきかないもの」がある。

ここで特に大切なのは、「替えがきくもの」、つまりいつでも交換できるものを大切にするのではなく、「絶対に替えがきかないもの」、つまり唯一無二のものを大切にすることである。

例えば、あなた。

あなたは自分で自分のことをどう思っているのかは分からないが、あなたという人間はこの世でたった一人しかいない。

つまり、他の誰かと替えることができない存在である。その意味をじっくり考えてみると、なぜ私たちは自分を大切にする必要があるのか。その理由が分かるはずだ。

自分と同じく替えがきかないものが、家族だ。

良きにしろ悪きにしろ、家族という存在は絶対である。その影響力は計り知れない。人によっては家族といろいろ葛藤を抱え、良い思いを持てない人もいるかもしれない。

しかしだからこそ、なぜこの家族なのか、その理由を考える余地がある。それはもしかしたら、「この家族だから」こそ、経験する必要があった何かがあったのかもしれない。

この意味で、家族とは決して、替えがきくものではない。いつも身近にいるからこそ、絶対に大切にしたい存在なのだ。

出典

『逃げる力』(PHP新書、2018年)