私たちは「自分」という存在としてこの世に生まれ、それぞれの人生を生きていく。
だからこそ真剣に考えるのが、自分とは一体何なのか?自分らしく生きるにはどうすればいいのか?それはズバリ、「自分」という存在に対する根源的な疑問である。
自分らしさとは個性なのか?
自分という人間を分かりやすく理解するためのキーワードが、「個性」という言葉である。
個性とは他の人と違う、その人だけが持つ固有の特質を指す言葉であるが、確かに人とは違う何かを自分の中で見つけることができたなら。
確かにそれは、自分らしさの一つだろう。
ただ、物事はそこまで複雑に考える必要はない。というのは結局、今まで自分がどのように生きてきたか。何をして、どのような道を進んできたのか。
その過程を探ることによって、自分らしさの片鱗が見えるからである。
自分らしさに気づくには?
例えば、今までの人生で、どうにもこうにも嫌だったこと。誰かに「これをしなさい」と言われても、絶対にしたくはなかったこと。
一方で、誰から命令されることなく、気がつけば自然に夢中になってきたこと。そういった、今まであなたが歩んできた人生そのものに、あなたという人間の自分らしさが隠れている。
それはたとえ、学校に行き就職するといった、「人と同じようなこと」をしていても、学校で誰と仲良くして誰と仲良くしなかったか。就職先はどのように決めたのか。
細かいところを噛み砕いていけば、そこに自分らしさが隠れていることに気づく。
人にはそれぞれ、人生のテーマがある
人生は最初の最初から、自分は自分として生きるというテーマがある。だから、自分が意識しようがしまいが、無意識に人は、自分らしさに基づいた人生を希求する。
だからこそ実際の歩みを丁寧にたどっていけば。そこに自分らしさを見つけることができる。
この意味で「自分とは探さず見つけるもの」という昔ながらの格言は、文字通りの真実なのである。
「自分らしく生きたい。個性を発揮して、理想の人生を実現したい」
それならまず、あなたが今までたどってきた道を、丹念に調べ返すことである。その過程であなたは自分らしさに気づき、運命の片鱗を、見出すことができる。
最後に
人は他の誰かになれない。なぜなら人は最後には、自分にしかなれないからである。
あなたが「私は個性がない」と悩んでいたとしても、その悩むことそれ自体、あなたに個性があることをすでに、示している。
別に、自分のオリジナリティとか、難しいことを考える必要はない。
ただあなたが今までの人生を振り返れば、あなた自身がある特定の事柄を、追い求め続けていることに気づくはずである。
それは形を変えて、何度も何度も、あなたの人生に登場している。ただそれに気づけばいい。
そこにこそ、あなたが求める「自分らしさ」が隠れているのだから。