成功者の人生は右肩波上がり。
苦労して、やっと線が上向きになったかと思えば、急に下がり始め、しばらくするとまた上をむいて、かと思えばまた下がって・・・、というパターンがほとんどです。
上に行ったり下に行ったり、グネグネとした波形を描きながら、全体的には、右に行くほど上がっていく線になります。
國分利治
何をやってもうまくいく。起こることは良いことだけで、365日毎日ハッピー。幸せに暮らしていける。
そんな人生は非現実的である。
人生一寸先は光!
実際問題、人生は山あり谷あり。
良いことがあれば悪いことがあり、幸せなことがあれば不幸なこともある。良いこと悪いことが起こりつつ、そのなかでなんとかなるのが人生である。
だからあなたが今幸運の絶頂にいても決して未来に安心することもできないし、あなたが万が一不運続きの哀しみの中にいたとしても。
これから信じられないようなツイてることが起こりうるのが人生の現実である。だから大丈夫。人生はなんとかなる。
すべてがうまくいくことはない
人生がうまくいっている成功者と言われる人ですら、日々右肩上がり。
やることなすことうまくいっているわけではなく、時に失敗し、不運に足を絡め取られることがあるという現実を知ることはとても意味があることである。
私たちは「成功した人生」というと、何もかもがうまくいき、失敗のない完璧な人生を想像しがちである。
しかしそれは非現実的であって、実際問題、何かがうまくいけば何かがうまくいかなくなる。つまり何もかもすべてを完璧な状態で、自分の思った通りの人生を歩むことはできないのである。
大切なヒントは「下降地点」で見つけることができる
この意味で、「人生は右肩波上がり」というたとえは、まさに人生の本質を分かりやすく説明している。
目の前の状況がどうであれ、長期的に見れば人生はうまくいっている。うまくいくようになっている。ただし、上がって下がって。その波の変動を避けることはできない。
なぜなら、うまくいかないことを経験することによって、うまくいくための学びを得るというのが、この世の中の仕組みだからである。
つまり失敗や不運を経験するということは、その中から、「これから上昇するヒントをつかみなさい」という、人生からの教えである。
これは綺麗事でも気休めでも何でもなく、実際の真実である。
人生「もうダメ」ということはない!
あなたがもし、何もかもうまくいかない不運の日々を過ごしているなら。
もしかしたら、今その場所だからこそ、得られる何かがあるかもしれない。今だからこそ、できる何かがあるかもしれない。
それはもしかしたら、今後のあなたの人生を劇的に変えていくためのヒントになるかもしれない。
ただ、あなた自身が「もう自分はダメである」と自分に見切りをつけない限りは、今いる場所から得られるものは、必ずこれからの人生で役に立つ。
だから今は波の下降地点にいるだけで、必要なことに気づいた後。上昇に転じることができる。
最後に
人生いつも右肩上がり。何もかもうまくいく人生を送ることはできないし、そんな人生は退屈すぎて、すぐに飽きてしまう。
失敗があり成功がある。苦しみがあり喜びがある。不安があるから安心がある。そして不幸があるから幸福がある。
人生は上がって下がって、より良くなっていく。
この法則を知っておけば、途中経過がどうであれ、あなたは人生を信頼することができる。「何があろうと、自分の人生はうまくいく」と。それが一番、大切なことである。
あなたが今、下降地点で悩んでいるなら、ぜひこの話を覚えておいてほしい。人生は、きっと良くなるのだから。
出典
『新版 地道力』