まごころの愛に よけいな口をはさまないでくれ
愛はゆるがないものだから
相手の心変わりによって変わるような愛は
まごころの愛ではない
ウィリアム・シェイクスピア
恋は気持ちが変わるもの。愛は気持ちが決して変わらないもの。相手の態度、反応によって気持ちが揺らぐくらいなら、それは決して愛ではない。
この意味で誰もが恋をすることはできるが、心から人を愛することは、ごく限られた人にしかできない難しいことなのかもしれない。
たとえ相手が変わってしまったとしても、自分が期待するような人でなかったとしても、気持ちを変えずに愛し続ける。
それは実際、かなり難しいことだ。この意味で、忍耐と意志を持たない限り、誰かを愛することは不可能である。
恋をするのは簡単だが誰かを愛するのは難しい。しかしだからこそ、愛することは貴重なのかもしれない。
何がどうあろうと、自分の気持ちは変わらない。「この人を愛する!」と心から決めた人を、意志と覚悟を持って愛し続ける。
何もかも変わってしまう現実があるからこそ、愛することに意味があるのかもしれない。変わらぬ愛が永遠にキラキラと輝くのだろう。
出典
『読まずに死ねない世界の名詩50編』