四の五の言わず、ペンを手にとればいいのだ。いくら練習を重ねても、マンガを描かないことには世間は何の評価もしないし、そこには一銭の価値も生まれない。
人が作ったものに文句を言うことができるなら、自分でやってみればいい。世の中、「やったやつ」がエライのである。
三田紀房
人生とは行動が全て。最終的には、「やった」か「やらなかった」かで、全てが決まる。勉強は大切だ。準備も必要だろう。だがそこで終わっては、話にならない。
準備が完全だろうが不完全だろうが、ともかく動き出すことが大切である。
はじめに
世の中にはつねに、準備ばかりしている人がいる。
「会社を辞めて起業したい」と考え、起業セミナーに参加したり、異業種交流会に顔を出して人脈を作ろうとしたり、完璧なビジネスプランを作ろうと、経営の勉強に精を出す。
ところがいつまで経っても、肝心の会社を辞めて自分の会社を興すというアクションには至らない。これがいわゆる、準備ばかりしている人である。
彼らは言う。
「絶対に失敗できない。だから準備はしっかりしたい」
確かに、会社を辞めてしまえばもう後には引き返せない。しかし準備ばかり費やすうち、気がつけば時間は無慈悲に過ぎていく。そして結局、何も変わらず年ばかり取る。
人生を変えられる人変えられない人
自分の行動によって人生を変える人の行動はシンプルである。彼らは思ったことを即座に行動を移す。最低限必要な準備ができたとき、すぐに行動を起こす。
なぜなら彼らは知っている。「完璧な準備」などできないし、「ベストなタイミング」など絶対に、訪れないからである。そもそも、そんなものは存在しない。
いくら万全の準備をしようと問題は必ず起こる。想定外の出来事は、必ず起こる。「今行動を起こせば絶対にうまくいく!」というタイミングもない。だから必要最低限の状況が整ったとき、行動こそが正義である。
行動は「結果」が伴う
あなたが行動を起こしたとき、必ずそこには反作用が生まれる。あなたの人生で今まで起こらなかった出来事が、徐々に起こり始める。
最初は小さな変化である。その小さな変化が、大きな波紋となり、あなたの人生を変えていく。一方で、「勉強が必要だ」「まだタイミングが」と準備ばかりしていれば、結局最後まで何もできず、何も変わることなく終わる。
だがどんな小さな一歩でもその一歩を踏み始めた結果。現実は変わり出す。変わらずには、いられなくなる。
最後に
人生は長いようで短い。
「結局自分は何もしなかった。もしあのとき、行動していれば・・・」
年をとったあと、このような後悔を抱く人は多い。
「行動した」か「行動しなかった」か。「やってみた」か「やらなかった」か。運命の分かれ道は、ほんとうにシンプルな違いである。
何もしないで後悔する人生にも学びはあるかもしれない。ただ忘れてはいけないのは、「選択肢が今ここにある」ということである。
完璧な準備などできない。それを始めるベストなタイミングもない。思い立ったが吉日。やろうとも思ったことは、今すぐ始めてみることが大切である。大丈夫。必要なものは、途中で必ず手に入る。
出典
『『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』 』