花は散る。散るべきときが来たならば

美しい花と美女

限りあれば 吹かねど花は 散るものを心短かき 春の山風

蒲生氏郷

人生はいつどこでどうなるかわからない。

どんなに美しい花も、やがていつか枯れてしまうのと同じように、人生にも限りがある。

その時が来れば、「まさにこれから」というところでさえ、もはや、すべてがダメになってしまう。

だから、人生で必要以上にモタモタしている時間はない。

今日すべきことをやる。したいことをする。目標があるならば、人生でやり遂げたいことがあるならば、それを可能にするためにできることをする。

つまり1日1日、今という一瞬の時間を決してムダにしない。それができてこそ、人生の花は美しく咲き、美しく散ることができる。

ただ、長く生きればいい。そんな単純な話ではない。

何年生きようが、つまらない人生であるならば、いくら長生きしても、生きている喜びは実感できない。

人生で生き急ぐ必要はないけれど、自分がこの世ですべきをする。生まれた喜びを実感できる。今日という1日が過ぎていくのが惜しい。

そんな人生こそがまさに、生きている、という喜びを実感させてくれる。

つまりは今日という1日を後悔しないこと。自分がすべきこと。やるべきこと。したいと思うこと。将来のためにやるべきこと。

できることは今、迷わずにやる。その積み重ねが、人生を後悔しない秘訣である。

出典

辞世の句より。蒲生氏郷は戦国時代に活躍した武将。

文武両道の名将で、織田信長、豊臣秀吉に仕え、その才能を存分に発揮。会津92万石の大大名に。

ところが、「まさにこれから」というとき、40歳の若さで病死。

この辞世の句は、本人の「自分の人生はこれからなのに・・・」という、無念がにじみ出ている。