「進むことになった道」が正しい道。人生で迷ったときの考え方

導き

「こちら」に進むか、「あちら」へ進むか。人生には、選択を迫られるときがある。

道はふたつある。しかし、どちらに進めばよいか分からない。そんなとき、私たちは戸惑う。では、どうすればいいのか?

こういう場面で大切なのは、あえて「どちらも選ばない」という選択肢を持つことである。なぜなら、本当に進むべき道は、時間が経てば自然と浮かび上がってくるからだ。

焦って選ぶよりも、大切なのは「選びの時」を見極めること。この記事では、そんな生き方のヒントを、あなたと共有したい。

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進んではいけない道は「ストップ」がかかる

人生というのは不思議なもので、上手くいかない道、進むべきでない道には、必ずといっていいほど「ストップ」がかかる。

その道を選ぼうとすると、「なぜ、こんなことが起きるのか?」と疑いたくなるような出来事が次々と起こる。まるで見えない何かに止められているかのように、進もうとしても進めなくなってしまうのだ。

たとえば、あなたが転職で迷っているとしよう。今の会社に残るべきか、それとも別の会社へ移るべきか。そんなとき、なぜか今の職場でトラブルが続く。

上司から理不尽なパワハラを受けたり、思わぬミスを責められて、最終的には退職を余儀なくされる。つまり、自分の意思とは関係なく、「その道」は閉ざされてしまう。そして結果的に、もう一方の道、つまり、転職する道へと進むことになる。

不思議なことに、その道では物事が驚くほどスムーズに進む。そしてしばらくすると、こう気づくのだ。「ああ、やっぱりこっちが正解だったんだな」と。

つまるところ、最終的に「残った道」こそが、本来自分が進むべき道であり、選択すべき道なのだ。それは、努力や意志の有無とは無関係に、ある種“強制的に残される道”である。

結果には理由がある!

その意味は、もしかすると1年や3年といった短期間では、なかなか理解しづらいのかもしれない。しかし、5年、10年という長いスパンで振り返ってみると、その意味がはっきりと見えてくる。

自分の人生に変化が訪れ、今までとはまったく異なる道を歩んでいることに気づく。それは、あのときの選択をしたからこそ、その道を進んだからこそ起きた変化である。

やがて、そのことに気づく瞬間が訪れる。人生とは、ある意味「最初から計画されているもの」であり、誰しもがそれぞれ進むべき運命を背負っているのだと。

その運命の方向に進むことには意味があり、逆に自分が進むべきではない方向は、必ず強制的に阻まれ、進めない仕組みになっている。だからこそ、人生でAかBかの選択に迷ったときは、あえて決断を急がず、時間を置くことが肝要である。

そうして時間が経てば、やがてどちらかを選ばざるを得ない局面が必ず訪れる。そして、その「選ばざるを得なかった選択こそが、まさに正しい答え」なのである。

意志より大切なもの

「あえて選択をしない」と聞くと消極的に感じられるかもしれない。しかし、本当に大切なのは、「私は絶対こっちがいい!」と最初から答えを決めつけないことである。

うまくいかない方向や、やめておいたほうがよい方向には、必ずストップがかかる。障害や問題が起きて、「これはやめておいたほうがいいのかもしれない」というサインが現れるのだ。

そのサインに対して反感を覚えたとしても、素直に「ストップ」の合図を受け取ることが大切である。

自分の好みや希望、意志などはひとまず横に置いておく。そして、残った選択肢のなかから選ぶ。そうすることで、自分の想定を超えた発見が生まれる。

だからこそ、人生の大きな選択を迫られたとき、あえて選択を急がず、決めつけずにいることも重要なのである。そして、自分の意志や希望を一旦脇に置き、「こちらへ進め」と感じる自然な道に従って進むべきである。

それが、自分の人生にとって最善の答えとなり、歩むべき道となっていくのだ。

最後に

人生とは選択の連続である。そして何かを選ぶということは、ほかの可能性を切り捨てることでもある。だからこそ、選択はとても大切だ。

しかし、必ずしも自分自身で選択しなければならないわけではない。ときには、あえて選択をせずに、どちらの可能性が自然と残っていくのかを見極めるという選択肢もある。

特に、どちらを選んでいいのか分からず、どうしても決められないときは、自分で選ぶことをあきらめ、自然の流れに身を任せてみるのもいい。

そうすることで、見つかる最善の答えもある。この記事で私があなたに伝えたいのは、まさにそのことである。

そう、迷うことには必ず理由がある。決められないなら、無理に決める必要はない。あえて選択をしないことで、本当に正しい答えが、適切なタイミングで見つかるのだから。

2025年8月追記

先日、高齢の女性と現在子育て中の女性から、とても興味深い話を聞いたので、ここでシェアしたい。

話題は子育てについて。彼女たちは、「しつけをしても、子どもにはその子の個性と言うしかない何かがある。お腹にいるときから、子どもによって違う」という趣旨のことを語っていた。私はその言葉を、とても興味深く聞いていた。

同じ親のもとに生まれ、同じように育てられても、兄弟姉妹で性格や運命は違う。現在子育て中の女性はこう言った。

「上の女の子と下の男の子。お腹にいるときから違っていた。女の子はお腹にいるときからマイペースで大人しかったけれど、下の男の子は、お腹をガンガン蹴ってきた。どう考えても、その子の性格のようなものがある。」

もしそれが事実なら、私たちには「自分」という名の何かがあり、だからこそ、自分の道はすでに自分が知っているのかもしれない。

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