お金は鏡。お金の扱い方を見れば、人の本性が見えてくる

窓の向こうの女性

ゼニの世の中には、汚い膿がいっぱいたまっている。

ゼニに吸いつく悪いヒルがいっぱいうじゃうじゃ生きている。これは、けっしてゼニそのものが悪いのではない。

ゼニそのものは、便利な道具である。偉大なる人間の発明品である。問題は、それを所有する人間自身にある。

でも、人間はしらみではない。ちゃんと知恵も想像力もある。未来をつくっていく欲望というエネルギーをちゃんともっている。

きっと、住みやすい世の中ができるはずや。

青木雄二

お金にまつわる経験則はいろいろあるが、なかでも「お金の使い方にお金を使う人の人間性が100%現れる」という話は本当だ。

お金は持つ者の人間性を拡大する習性があり、手にしたお金をどう扱うかを見れば、その人がどんな人間なのかが分かる。

ケチな人はお金の使い方がとんでもなくケチだし、鷹揚で余裕がある人はお金の使い方も鷹揚である。

この意味で、お金はその人の信頼性を測るためのとても便利な道具と言えるかもしれない。

この人は本当に信頼できるのか?それを知りたければ、お金に綺麗かどうか、お金の使い方をしっかり調べることである。

お金に対して誠実であるならば、その他の面でも誠実な態度を見せてくれる可能性が高い。

お金は人の本性を示す鏡。この法則を理解しておけば、下手な心理学をかじるよりもよほど、人間通になれる。

気になる人がいれば、ぜひその人のお金の扱い方を調べてみることだ。きっとそれは雄弁に、その人の真実の姿を明らかにしてくれることだろう。

出典

『ゼニの人間学』