何もしなければ大切なものは守れない。何もしなければ望むものは手に入らない。そして、守り、手に入れる方法はいくつもあるのです。
道幸武久(『会社の寿命10年時代の生き方』より)
人生で成功し、望むものを手に入れることができる人。何一つ手に入らず、不満だらけの人。両者を分ける差には、生まれや才能、運といったさまざまな要因があるのかもしれない。
しかし、原因が何であれ、これだけは確かに言える。それは、「行動なくして栄光なし」ということだ。何もしない人は、何も手に入れることができない。これは人生の真理である。
思考は行動によって現実化する可能性が生じる
やるかやらないか。つまり、実際に行動したかどうか。これほど人生において劇的な差を生むものはない。
世の中には、「お金が欲しい」「家が欲しい」と、頭の中で欲しいものを思い浮かべる人がたくさんいる。
ところが、実際にそれらを現実的に手に入れようと行動を起こす人は少ない。だからこそ、行動を起こす人は、単純に言えば、欲しいものを手に入れられる可能性が「生じる」。
もちろん、行動したからといって、すべてがうまくいくわけではない。場合によっては、手痛い失敗をすることもあるだろう。
それでも、失敗しようがどうであろうが、自分から動かなければ、現実は何も変わらない。宝くじでさえ、「買わなければ」当たることは、絶対にないのだ。
「願う」よりも人生を変わる可能性が高いこと
頭の中で思うだけでは、素晴らしい人生を現実化することはできない。「欲しいもの」を手に入れるために動かない限り、それはいつまでも「欲しいもののまま」である。
だからこそ、人生を変えたいと思ったなら、行動を起こすことがその第一歩である。自分にできることは何か。今、何をすべきなのか。思ったことを素直に行動に移す。今の自分にできること、やってみたいことを、遠慮なくやっていく。
それは一見、何の変哲もないことのように思える。だが、これこそがまさに現実を変える道である。行動を起こした結果、すべての行動がうまくいくとは限らない。だが、行動し続けてさえいれば、いつか気づく日が来る。
「あぁ、私の現実が変わった」と実感できる、人生の輝かしい瞬間に。
行動を起こすなら、「方向性」を間違えるな!
行動によって人生は変わりうる。だが私はここで、「がむしゃらに、何でもいいから行動しましょう」と主張したいわけではない。
繰り返しになるが、人生の試行回数、すなわち行動は非常に重要である。だが、ここでもう一つ大切なことがある。それは、「何に対して行動を起こすか?」という視点である。
残酷なことに、人生にはムダな努力が確かに存在する。それを言い換えるなら、「する必要のなかった行動」といえるだろう。
だからこそ、何に対して、どの方向に向かって努力するのか。それだけはしっかりと選ぶ必要がある。行動を起こす方向さえ間違っていなければ、その行動はやがて実を結ぶ可能性が生まれるのだ。
最後に
人生は、行動によって形作られる。行動とは、いわば軌跡である。人生という旅路の歩みを記す、軌跡である。
何もしなければ、どこにも行けないし、何者にもなることはできない。だからこそ、したいことがあるなら、やってみるべきだ。人生で変えたい何かがあるのなら、変えようとしてみることだ。
最初は小さな一歩でいい。あなたの心がそれをしたいと思うのなら。心がワクワクするのであれば。ぜひ、その小さな一歩を踏み出してみよう。それが、あなたの人生全体を変えてしまうかもしれないのだから。
さらに深く学べる内容をご紹介しています。
