戦略の有効性を検証する唯一の方法は、実行してみることだ。実際にやってみるしかない。
富山和彦
仕事で結果を出すために、あれこれ予想し、緻密に準備をすることは大切だ。
しかし、どんな良い計画であれ、それを実際にやってみない限り、それがうまくいくかいかないかは分からない。
実際のところ、どんな良い予想ですら、想定外の失敗をすることだってある。
逆に、稚拙で成功の可能性がうすい作戦が、なぜか上手くいくこともある。このことによって、人は自分の考え方が、万能ではないことに気づく。
失敗を反省する意味
そこで大切なのは、結果を材料にして、何がダメで何が良かったのか。その原因を分析することである。
物事は実際にやってみるまでは結果を完全に予想することは難しい。それが良かったのか悪かったのか、何事も断言できない。
だからこそ、実際にやってみたことはとてもつもなく大きな価値を持つ。
やってみたことを分析して、うまくいくこと、いかないこと、その要因を自分の糧にしていくことができる。
うまくいったこと。そしてうまくいかなかったこと。すべての経験を糧にするものは強い。最終的に自分の人生において、勝利を勝ち取ることができるだろう。
正しく成長する王道
この意味で、仕事でも人生でも、大切なのは試行錯誤。そしてその後の反省と修正である。
何がうまくいって、何がうまくいかなかったか。行動と結果のビフォア&アフターをきちんとチェック。うまくいかなかった問題点は速やかに改善していく。
その積み重ねによって、結果がよりよくなる確率は、着実にアップしていく。だから失敗は問題ない。しかし失敗を続けることはよろしくない。
だからこそ試行錯誤。そして反省と修正。こうして失敗は、「それから」をより良くするための糧になる。
まずはやってみる。そしてそのあと必ず問題点を修正していく。これが、着実に進化する王道である。
出典
『会社は頭から腐る 企業再生の修羅場からの提言』