うまくいっているのなら、そのまま続けよ。うまくいっていないことはやめて、何か違う行動をせよ。うまくいくまで、いろんな行動を試してみよ。
諸富祥彦
このやり方がダメなら別の方法を試す。仕事で結果を出すために何より必要なのは、柔軟性である。
物事は基本的に、自分が思った通りにうまくいかない前提が考えた方が安心だ。
うまくいかければ別の方法を試せばいい。そんな心の気軽さがあればこそ、最終的にはどんな仕事も何とかなるし、結果も良い。
逆に、仕事に取り組む上で、「これはこうやるべきである」とか、「こうやればうまくいくはずだ」というような思い込みは注意が必要である。
もしかしたらそれは最善ではないかもしれない。もっとより良い方法があるかもしれない。
先入観を持つことで、新しい可能性を見出すことが阻害される。何より、仕事に取り組む上での柔軟性が失われる。
柔軟性が失われれば、うまくいかないときにますますうまくいかなくなってしまう。だからこそ、何事も決めつけない方がいい。
うまくいかない可能性を最初から考慮しつつ、うまくいかないならどうすればいいのか、この方法ではなく違う方法がないのか。
心を広く持ち、試行錯誤していこう。そのうち面白い方法が見つかるはずだ。
出典
『教師の資質』