諦めなければ、いつかきっとできる。

前向きな美女

人間の一番重要な能力は、諦めないということです。

動物はできなかったら諦めちゃう。人間はしつこいんです。なかなか諦めない。失敗しても失敗しても諦めない。

だから人間は空を飛べるようになったし、海中深く潜れるようになったし、様々な道具を発明して、人間の身体以上のことができるようになった。

遡ってみれば、これはたぶん火を使い始めたことがきっかけなんです。火というのは人間の力をそのまま表す道具ではありませんから、そこである意味、人間の身体を超えたのでしょう。

そうやって人間は自信を持ったんです。諦めなければ、いつかきっとできる。これは、われわれみんなが持っている能力なので、使わない手はありません。

山極壽一(人類学者)

どうしても実現したいことがある。叶えたいことがある。

もしそれを実現できる方法があるとしたらそれはきっと一つ。「実現するまで決して諦めない」ということだ。

言うは易く行うは難しで、頑張り続けるというのは決して簡単なものではない。

ときに頑張っているのに結果がでなくて、「俺のやっていることは意味があるのだろうか?このまま続けていても上手くいかないんじゃないだろうか?」と悩む。

そこで諦めてしまったらもはやこれまで。実現の可能性は途絶えてしまうだろう。

しかし、今上手くいかなかったとしても、実現の見込みがほぼゼロに近かったとしても、続けていれば、しつこく目的に食らいついていれば、何かが変わっていく。

それを人は奇跡と呼ぶが、諦めさえしなければ、行動を続けていけば、無理だと思っていたことですら、実現の可能性が芽生える。

もちろん、人生早急に諦めることはたくさんあるだろう。ただ、「絶対にこれだけは!」というものだけは、絶対に妥協していけない。諦めてはいけない。

それは人生そのものと言ってもいいくらい、大切なものだ。無理に思えても気にしなくていい。大切なのは諦めないこと。目的に向かって行動を起こし続けることだ。

そうすれば、どれだけ時間がかかるかは分からないが、いつか「そのとき」が来る。諦めないことは大変だ。

だが粘る甲斐はある。「これだ!」と決めたことは、諦めず続けてみよう。

出典

『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』(文春新書、2017年)