これまでの人生、僕はずっと言葉にこだわって生きてきました。
今も、素敵な言葉を探しながら毎日を送っています。いい言葉には、幸運を手繰り寄せたり、人生を好転させる力があります。
仕事で大成功する人、磁石のように周囲の人間を惹きつける人は、揃って言葉遣いの名手です。
萩本欽一
「良い言葉を遣う人は良い人生を送る」
いわゆる言霊思想だが、これは結構信憑性というか、効果がある話だと思っている。
例えばこんなふうに考えてみるといい。
まず、あなたの周りに二人の人がいるとする。一人は言葉遣いが悪く、いつも人の悪口陰口を言ったり、「これはダメ、あれはダメ」とネガティブな発言ばかりしている。
一方もう一人は、言葉遣いがキレイで、話を聞いていると気持ちが良い言葉を話している。そして、「これからこういうことがしたい」とか、「今○○が楽しい」とか、話を聞いているとこちらまでワクワクしてくる。
どちらの人が今後、幸せな人生を送るかは明白である。
基本的に、グチグチ言う人、不快な言葉を吐く人の近くには近づきたくない。近づいても気分を害するので、そういう人の周りからはまともな人が離れていく。
結局、運というのは人運なので、人に恵まれないと世の中で上手くやっていくことはできない。
だから、言葉に気を遣うというのは、他の誰かのためだけでなく、自分自身のためでもある。そのため、言葉に気を遣っている人は結果的に良い人生を送りやすい。
この意味で、自分が発した言葉は現実化するとか、そういうスピリチャルな話は横においておいたとしても、言葉を大切にすることは、結果的に自分の人生を大切にすることにつながっていく。
だから「運を上げたい」「ツイてる人間になりたい」と思ったら言葉に注意を払うことだ。言葉に敏感になれば、言葉の遣い方次第で周囲の反応がガラリと変わることに気がつくだろう。
それが言葉の力だ。だから言葉は十二分に気を遣いたい。人のためにも、自分自身のためにも。
出典
『ダメなときほど「言葉」を磨こう』
