われわれが物事の表面だけをうまくつくろっても、結局、真実に値するほど役立つものではない。
永続するのは、ただ真実だけである。われわれは、たいていの場合、自分たちが居るべき場所におらず、偽りの場所に居る。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
物事には自分にとって本当に大切なものと、大切でないものがある。
前者はいわゆる自分の本質そのものであり、それなくしては決して自分という存在が成り立たないほど、自分がこの世を生きる上で必要不可欠な、絶対的な意味を持つものである。
だからこそ、それは決して無視できず、軽視してはいけない絶対的優先度が必要なものである。そして、これを大切にする人は、自分の人生において大切なことを見誤らない。
だから人として道を間違えることはないし、人生が最終的にはうまくいく。
自分にとって大切でないことは
一方問題なのは後者である。
長い目で見ると自分や人生に対して、それは対して大きな影響を与えているわけではない。言わばそれは問題の枝葉のようなものであって、決して最重要な影響を与えるものではない。
極論を言えば、それがどうであれ、関心を注ごうが無視をしようが、人生に対した影響は出ない。
にもかかわらず、これにとらわれてしまった挙げ句、前者、つまり物事の本質を見誤って失敗してしまう。そして不本意な道へ進んでしまう。
そういう過ちを犯してしまうケースが実に多い。
大切なのはこういうこと
大切なのは、物事には本当に重要なこと。そして放置しても対して影響がない重要でないことがある。
それを明確に認識した上で、自分にとって本当に重要なことに集中することである。
何が自分にとって本当に大切で、大切でないのか。そのケジメはきちんとつけた上で、自分の道を迷うことなく進んでいく。
自分にとって本当に大切なことを、何より最優先する。これが基本であり、自分が自分である一番の理由である。
そして、自分の人生を歩む、本質的意味である。
出典
『森の生活』